今回も、私ども「MCS英会話スクール」のシニアクラスからのご質問をもとに、書いてみましょう。テーマは「"enough"の使い方」です。
"enough"には、(1)〔名詞〕で「十分(な量・数)」、(2)〔形容詞〕で「十分な」、(3)〔副詞〕で「十分に」、の3つの使い方があって、この時点で私達の苦手意識を増幅させてしまいそうですね。例文を見ながら、ひとつずつ解きほぐしていきましょう。
(1)名詞の"enough"
①I have eaten enough.(私はもう十分食べました。)
※この例は「十分な量」を既に食べたという意味です。もし"enough food"と言えば、この"enough"は"food"を修飾する〔形容詞〕になります。
(2)形容詞の"enough"
②We have enough time.(十分な時間がある。)
※①の例で"enough food"と言った場合と同じ使い方です。【実はWe have time enough.という語順も可能です。でもこれは一般的ではないため、気にしないで下さい。】この文を応用した例を見て下さい。
③We have enough time for lunch. /enough time to have lunch.
「昼食のための十分な時間」/「昼食を食べる(取る)ための十分な時間」という意味ですね。このように、後ろに「for+名詞」や「to+動詞」をつなげるテクニックが有名です。もう1つ似た例をあげてみましょう。
④We don't have enough money for the trip. /to buy a house.
(3)副詞の"enough"
⑤The book was interesting enough 〔for me〕.(〔私には〕十分面白かった。)
※副詞の"enough"のポイントは、"very"などと違って、修飾する語の後ろに付けることです。そしてここでも、後ろに「for+名詞」や「to+動詞」をつなげるテクニックが使えます。
⑥You are rich enough 〔to buy a big house〕.(〔大きな家が買えるほど〕十分にお金持ちだ。)
⑦He is not old enough to drink.(飲酒ができる十分な年齢ではない。)
⑧The box is light enough for a child to carry.(子供一人で運べるほど十分に軽い。)
◆以上見てきたように、"enough"は名詞/形容詞/副詞の3つの使い道があったり、付ける位置が前だったり後ろだったりするために、何となく取っつきにくい言葉と見られてしまうのです。
A:The venue is large enough for our event.
(その会場は我々のイベントにとって十分な広さがあります。)

B:Yes. It's good size.
(はい。いいサイズですね。)
A:Well, do you think 4 days are enough to prepare for it?
(では、その準備は4日あれば十分でしょうか?)
B:No, I think it's too short.
Actually we haven't arranged enough staff yet.
(いや、それは短すぎると思います。実は十分なスタッフがまだ手配できていないのです。)
「4日あれば十分」の言い方は、「4人いれば十分(4 persons are enough)」のようにも言いかえることができます。



