前回に続いて、もう一回だけ"wonder"の話をさせて頂きます。
前回の説明はこうでした。
◆"wonder"は「いぶかる・不思議に思う」という意味の動詞で、「〔~かどうか〕の"if"」と合体させて"I wonder if ・・・"の形でよく使われます。直訳すると「私は・・・かどうかいぶっている/不思議に思う」となるわけですが、シンプルに「・・・かしら(と思っている)」と解釈して下さい。つまり、独り言のように「・・・かなぁ」と言いたいときにも使えるわけです。
★さて今回は、"I wonder"の後ろに"if(~かどうか)"ではなく、「なぜ」「何」「どこ」などの〔疑問詞〕が続く例を取り上げてみたいと思います。そうすることで、「なぜかしら」「何かしら」「どこかしら」という文を作ることができるわけです。以下に例文をあげてみましょう。
① I wonder why. (なぜだろう。)
② I wonder what this is. (これは何かしら。)
※ここでひとつ注意しておきたいのは、"what"の後ろが[疑問文]の"is this"の語順ではなくて、[肯定文]の"this is"の語順になっている点です。以下も同様です。
③ I wonder where he lives. (彼はどこに住んでいるのかなぁ。)
④ I wonder when the rain will stop. (雨はいつ止むのかなぁ。)
⑤ I wonder how I can solve this problem. (この問題をどうやったら解決できるのかしら。)
⑥ I wonder how much it will cost. (費用はいくらぐらいかかるのだろう。)
⑦ I wonder what time we should leave here. (我々は何時にここを出ればいいのだろう。)
⑧ I wonder how long we should stay in Kyoto. (京都には何日滞在すべきかしら。)
以上、色々な〔疑問詞〕を使った例を紹介してみましたが、難しくありませんね。
そして前回もお話しした《時制の一致》についても 、やはり補足しておきましょう。例えば③の分を過去形にした場合には、
⑨ I wondered where he lived. (彼はどこに住んでいるのだろうか、と私は思った。)
となります。
A: I'm wondering what I should cook for today's dinner.
(今日の夕食何を作ればいいかしら。)
B: Anything will do.
(何でもいいよ。)
A: Hey! It's a problem! I wonder why only I have to think
about the menu. Sometimes, plan a meal!
(ねぇ!それが問題なのよ!どうして私だけが献立を考えなくちゃ
ならないのかしら。たまには食事の献立を考えてよ!)
B: Oh, please don't be so cranky. I will do the dishes.
(おいおい、どうかそう不機嫌にならないでよ。お皿は僕が洗うからさ。)
"I'm wondering"のように〔現在進行形〕にしても、意味はそんなに変わりませんが、「今まさに・・・かしらと思っているところ」という臨場感が感じられます。
"plan a meal"は「食事の献立を考える」という意味です。"cranky"は「へそを曲げて不機嫌な状態」を指す形容詞です。また"do the dishes"は「皿洗いをする」という意味の熟語です。
私ども「吉祥寺MCS英会話スクール」のシニアの生徒様も、毎日の夕食の献立にへきえきとしていらっしゃるようです。そんな時、「何でもいいよ」と言われるのが一番癇にさわるのだとか。私も気をつけています。
暑さもピークを過ぎて、朝晩はかなり過ごしやすくなってきましたね。
私は夏休みを利用して、初めて金沢を旅してきましたが、兼六園や茶屋街では外国人のツアーグループをちらほら見かけました。少しずつではありますが、以前の姿に戻りつつあるようです。
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