前回は「肯定文で使う"any"」の話をしましたが、今回は「疑問文で使う"some"」の話です。
【前回のブログと対比させながら読んで頂けると、わかりやすいと思います。】
★最初に結論を言いましょう。疑問文で使う"some"は「相手が"Yes"と言うのを期待している場合や多分"Yes"と言うだろうと予測して聞く場合」に使います。下の例を見て下さい。
①Do you have some good ideas?(何かよい考えはありますか?)
②Do you have any children?(お子さんはいますか?)
◆①は「相手が何かよい考えを持っていることを期待して」聞いていますね。でも②はそういった期待や予測はなく、淡々と子供の有無を聞いています。
③Did you go to some temples in Kyoto?(京都でどこかお寺に行きましたか?)
④Did you go to any English schools?(どこか英会話スクールに行きましたか?)
◆③は「京都へ行ったのだから、きっとどこかのお寺に行っただろうと予測して」聞いていますが、④では淡々と経験や履歴を聞いています。
このように、前回取り上げた"any"も、今回の"some"も、肯定文/疑問文で杓子定規に使い分けるべき物では全くないことを理解して下さい。
ただ、英語を習い始めたばかりの中学生には、これは非常に難しい話なので、とりあえず便宜上「"some"は肯定文、"any"は疑問文で使う」と教わったわけなのです。
他の例文もチェックしてみましょう。
⑤Do you have some cheaper ones?(何かもっと安い物はありますか?)
⑥Can I have some coffee?(コーヒーをもらえますか?)
⑦Would you like some coffee?(コーヒーはいかがですか?)
⑧Did you buy some souvenirs?(何かお土産を買いましたか?)
⑨Do you have some formal clothes?(何か正装の服を持っていますか?)
⑩Is there some beer in the fridge?(冷蔵庫にビールはありますか?)
⑪Are there some hotels near here?(この近くにどこかホテルがありますか?)
※"some"を「いくつかの・いくらかの」と訳すのに慣れている日本人も多いと思いますが、実際の会話では上の例文のように「何か」に近い感じです。
また、例えば⑨の文で"any"を使うと、「あなたは1着でも正装の服を持っているのですか?」というニュアンスになって、相手に失礼な言い方になってしまうかもしれません。"Do you have any money?"でも同じ事が言えるでしょう。
他の文も"some"を"any"に変えてみて、ニュアンスがどのように変わるか考えて見て下さい。
A:May I bring some friends to the party?
(パーティーに誰か友達を連れて来てもいいかしら?)
B:Sure. You are welcome.

(ええ、歓迎するわ。)
A:Thanks. Shall I prepare some food or drink?
(ありがとう。何か食べ物とか飲み物とか用意しましょうか?)
B:Ah, yes. Could you make some sushi-rolls?
Your sushi-rolls were very popular last time.
(ああそうだわ。のり巻きを作ってきて下さるかしら?
前回あなたののり巻きが大人気だったのよ。)
"May I ~ ?"は「私は~してもよろしいですか?」、"Shall I ~?"は「私は~しましょうか?」、"Could you ~?"は「あなたは~して頂けますか?」の意味です。
「のり巻き」は"sushi-roll"がよく使われるようですが、"nori-rolls"でもわかってもらえるようになってきたとか。「海苔」は"seaweed"といいますから、"seaweed-roll"でもいいと思います。



