私ども「吉祥寺MCS英会話スクール」のシニアの生徒様からよく聞かれる質問のひとつが、「"もったいない"って英語で何て言うのですか?」です。今回はそのお話しをさせて頂きます。

 まず日本語の話ですが、「もったいない」は漢字では「勿体ない・物体ない」と書きます。「勿体(物体)」とは仏教用語で「物の本来あるべき姿・物の本質」という意味なのだそうです。それが「ない」わけですから、「物の本来あるべき姿がない」状態を表し、そこから(1)「本来あるべき姿が損なわれて惜しい・嘆かわしい」とか、(2)「物事の本来の意義や用途が活かせずおそれおおい」という捉え方が出てくるのだそうです。【ウケウリですが・・・】

 以上のことから、英語の話に戻しますと、(1)の方は"waste"〔名詞「無駄・浪費」または"wasteful"〔形容詞「浪費的な」〕、(2)の方は"too good"「良すぎる」、のふたつが当てはまると思います。

①Why do you throw away this handbag? It's a waste./It's wasteful.

 (どうしてこのハンドバッグを捨てるの?もったいないわ。)

②This expensive present is too good for me.

(こんな高価なプレゼントは私にはもったいないです。)

 特に(1)の意味の方は、環境問題やゴミ削減問題から世界的に脚光を浴びる言葉となっていて、日本通の外国人などは"Oh, it's MOTTAINAI!"と言ったりします。"ninja(忍者)""Fujiyama(富士山)""sushi(すし)"などと並んで、"mottainai"も英語になりそうな勢いですね。


      《At a garbage-dump》(ゴミ置き場にて)

A: Look! This vacuum-cleaner is still new.

     (見て!この掃除機まだ新しいわよ。)

B: Maybe its owner bought a cleaning-robot.

     (持ち主は掃除ロボット買ったのかもね。)

A: What a waste! I'm sure it's still useful.

     (なんてもったいないのかしら!きっとまだ使えるわよ。)

B: I think, you can have it if you like.

     (もし気に入ったら、もらってもいいと思うわよ。)

A: Are you serious? It's rather too good for me.

     (マジで?私にはむしろもったいないくらいだわ。)


"What a waste!"は「なんて~なんでしょう!」という意味の「感嘆文」の使い方で、

  "It's a waste."よりもずっと強いニュアンスが伝わります。

"I'm sure"を文の最初に言うと、「きっと・・・・・」という確信的な意味を付加できます。

"serious"は「まじめな・深刻な」という意味の形容詞です。

"rather"は「むしろ・・・」の意味を乗せたい時に便利な言い方です。

 GWの大型連休中、吉祥寺タウンや井の頭公園はシニアや家族連れで大混雑でした。吉祥寺MCS英会話スクールのシニアの生徒様たちに連休の予定を事前アンケートしたところ、ほぼ全員が「どこにも出かけません!」とキッパリ。そのかわり「連休が終わったら海外旅行に」と答えた方が3人いらっしゃいました。日頃の英会話レッスンの成果を少しでも発揮されることをお祈りしています。