◆私ども「吉祥寺MCS英会話スクール」のシニアレッスンでは、ご見学者をお迎えした時に、必ず「自己紹介」の時間を取っています。その際にいつもチョット気になっている事を、今回は書かせて頂きます。
定番の「私は~に住んでいます。」と言う時に、"I'm livivg in ~."と言われる方が結構いらっしゃいます。これは決して誤りではないのですが、実は"I live in ~."とは少しニュアンスが異なるのだという話をさせて頂きます。
"live"という動詞は「住んでいる」という《状態》を表す動詞なので、通常は〔現在進行形〕にはしません。それをあえて〔現在進行形〕で言うと「(今一時的に)住んでいる/生活している/生きている」というニュアンスになります。これは、例えば、"feel(感じる)"や"think(思う・考える)"や"worry(心配する)"などの動詞でも同じです。
①I feel comfortable. (心地よい気分だ。/快適に感じる。)
②I 'm feeling comfortable. (今、心地よい気分がしている。/快適に感じている。)
③I think (that) it's difficult. (それは難しいと思う。)
④I 'm thinking (that) it's difficult. (今は、それは難しいと思っている。)
⑤I worry about my children. (子供達の事が心配だ。)
⑥I 'm worrying about the weather. (天気の事を心配している。)
①と②、③と④、⑤と⑥では若干ニュアンスが違っているわけですね。ちなみに、同じ《状態》を表す動詞でも"like(好む・好きだ)"や"love(愛している)"や"want(欲しい)"や"need(必要としている)"などは〔現在進行形〕にすることはありません。
☆そういえば、少し前のマクドナルドのコマーシャルで、"I'm loving it."というのがありましたね。あれは英語関係者の間で物議を醸した宣伝文句だったのですが、本来はあり得なかった表現です。一説に寄れば、「私のお気に入りだ。」というような特別な強い意味を持っていると解釈できる、などと分析する方もいらっしゃったようですが、もしかするとあえて「異色」の英語を使う事でインパクトを出そうというマクドナルドの戦略だったのかもしれません。
なお、"have"は「持っている」という意味では〔現在進行形〕にすることはありませんが、「食べる」などの意味では〔現在進行形〕にすることがあります。
⑦I have breakfast at 7:00. (7時に朝食を食べます。/取ります。)
⑧I 'm having breakfast now. (今、朝食を食べているところです。/取っているところです。)
A: Where do you live?
(あなたはどこに住んでいるの?)
B: I'm living in a shared-house near Ogikubo.
(今は荻窪の近くのシェアハウスに住んでいるわ。)
A: Oh, it's interesting. Do you like it?
(へぇ、興味深いわ。気に入っている?)
B: It's OK. But I'm thinking of moving out now.
(まずまずね。でも今、引っ越しを考えているところなのよ。)
A: Why?
(どうして?)
B: Because it's far from the station. I feel scared at night.
(だって駅から遠いのよ。夜は怖く感じるわ。)
最近よく耳にするようになった「シェアハウス」というのは、自分の部屋とは別に共有スペースを持った賃貸住宅のことで、共有スペースは例えばキッチン・リビングルーム・浴室・シャワー室・トイレ等です。特に外国人に人気があるようで、吉祥寺にもいくつかあります。かつて日本がバブル景気に沸いていた頃には、中央線沿線、特に荻窪や阿佐ヶ谷あたりに「外人アパート」と呼ばれる物件が多くありましたが、それらも「シェアハウス」のハシリでした。そんな「外人アパート」に英会話習得のために住もうとしていた日本人もいたりして、当時がしのばれます。
立春も過ぎて、日射しにも心なしか春の気配が感じられるようになってきましたね。「吉祥寺MCS英会話スクール」では今春スタート予定の《シニア英会話・初心者クラス》をご用意しております。お試しで結構ですので、一度「無料見学」にいらしてみて下さい。どのクラスも笑いに満ちていて、緊張しなくても大丈夫です。