今日9月18日(月)は「敬老の日」。「敬老の日」を英語で言うと"Respect-for-the-Aged Day"です。直訳すると、「お年寄りに対する尊敬(敬意)の日」という事になるでしょう。
ここでチョット気をつけたいのは"the Aged"という表現です。英語では"the+形容詞"で「◯◯な人々」という意味になる使い方があります。例えば、"the young"(若い人達)、"the rich"(お金持ち)などの言い方が有名です。ですから、「お年寄り」は"the old"でももちろんいいのですが、"old"だとストレートな感じがするので最近は"the aged"の方が流行のようになっています。それに"aged"なら、ただ「年を取った・古い」ではなく「歳を重ねた」というニュアンスになりますから。
実はこれ以外にも「お年寄り」を指す英語はあります。まず、言わずと知れた"old person/people"。これも上と同じ理由で、言われる側からすればいい気分はしないでしょう。次に、"the elderly"というのも最近よく聞かれます。これは言ってみれば「年配者達」というような意味で複数扱いにしますが、あまり抵抗がない言い方ですね。
さてさて、私ども「吉祥寺MCS英会話スクール」のホームページにも多く登場する「シニア」という言葉はどうなのでしょうか。「シニア」を英語で書くと"senior"で、本来の意味は「先輩・年長者」です。これと反対の言葉が"junior"になるわけです。単に「先輩」でなく「人生の先輩・年齢が上の人」を指す時には、正式には"senior citizen(s)"と言うのですが、最近はただ"senior(s)"だけで表すようになってきているようです。ですから「敬老の日」も"Respect-for-Seniors Day"とか、単に"Seniors' Day"(「シニアの日」)と言う事もできるのです。
このように、ただ「お年寄り」を表すだけでも色々あるわけで、この事から、英語圏でも高齢化社会が進んで言葉選びに神経質になってきている事が察せられますね。