"as soon as possible"は非常に有名な言い回し(熟語)ですね。私ども「吉祥寺MCS英会話スクール」のシニアの皆さまもこれはよくご存じで、時折使っていらっしゃいますが、今回は少々補足を加えながらお話ししてみたいと思います。
まずは次の例文を見て下さい。
① He is as tall as I(me). (彼は私と同じくらい背が高い。)【※"I"でも"me"でもOK。】
② He ran as fast as Mike. (彼はマイクと同じくらい速く走った。)
英語で「程度が同じ」ということを言うには、"as ~ as ・・・"を使います。【"same"という語は使わないので注意が必要です。】ここで、②の文の"Mike"の代わりに"possible(可能な)"という語を入れたら、「可能なのと同じくらい速く走った」という意味に解釈されますね。そこから「可能な限り・できるだけ速く」という意味になります。
③ He ran as fast as possible. (彼はできる限り速く〔=全速で〕走った。)
◆さてここからが本題です。もし③の文の"fast(速く)"が、"soon(まもなく・すぐに)"であれば意味はこうなるはずです。
④Give me a call as soon as possible. (できるだけすぐに〔早く〕電話を下さい。)
このように、有名な"as soon as possible"とは「できるだけ早く・なるべく早く」という意味の熟語なのです。でも、ここでひとつ注意が必要です。"soon"は「今の時点から間を置かずに・間もなく」という意味の「早く」なのであって、"early(早い時間帯に)"や"quickly(素早く・急いで)"とはニュアンスが違うという事です。
⑤ Come home as early as possible tonight. (今夜はなるべく早く帰宅して下さい。)
⑥ Change your clothes as quickly as possible. (なるべく早く〔急いで〕着替えなさい。)
実は⑤や⑥の文も"as soon as possible"で言ってしまっている日本人が多く見受けられます。それでも通じますので問題はないのかもしれませんが、それこそ「できるだけ」気をつけたいものですね。
また、この"as soon as possible"はあまりにもよく使われるので、頭文字だけ取って"A.S.A.P"と略されることもあります。特にメールなどではよくやる手です。
⑦ Let me know A.S.A.P. (なるべく早く知らせてよ。)
なお、似たような意味の言葉として"right away"や"at once"や"immediately"などがあり、意味はどれも「ただちに・すぐに」です。("soon"だけだと「間もなく」としか解釈してもらえず、相手は急いでくれませんのでご注意。)
A: I want to go home as early as possible tonight.
(今夜はできるだけ早く帰宅したいんだ。)
B: Oh, what's up?
(オゥ、何があるの?)
A: Actually, today is my daughter's birthday.
(実は、今日は娘の誕生日なんだよ。)
B: In that case, you must.
OK, let's start today's meeting as soon as possible.
(それだったら、そうしなくちゃ。よし、今日の会議はなるべく早く始めよう。)
待ちに待った「外出規制のないゴールデンウィーク」が始まりました。とはいってもシニアの皆さんにとっては、どこも混み合うゴールデンウィークは昔から外出をひかえる期間です。賢いシニアは、ゴールデンウィークが終わってから活動開始のようです。
それと意外な事に、シニア層にとってこの連休明けは何か新しい事を始めるチャンスでもあります。3月・4月は家族や孫達の行事などで何かとあわただしく、ここにきてようやく落ち着いて自分の時間が作れるようになるのがこの時期。
シニアの皆さま、明るく暖かな日差しの中、吉祥寺の街へ出て「吉祥寺MCS英会話スクール」にぜひお立ち寄り下さいますように。我田引水でスミマセン。