前回(先月)は、「吉祥寺MCS英会話スクール」のシニアの生徒様たちが必ず間違えてしまう"surprise"の使い方についてお話ししましたが、今回はその続編です。

 まず、下のふたつの動詞グループを比べてみて下さい。

(1)「食べる」「飲む」「行く」「考える」「与える」

(2)「ショックを受ける」「興奮する」「がっかりする」「感動する」

 前回触れたことと重複しますが、(1)のグループの動詞はどれも「自分でそうしようと思ってできる行為」です。ところが(2)のグループの動詞は、「自分の意志とは無関係に、外からの作用や影響でそうなる行為・感情」だという事に気がつきませんか?つまり、「よし、これからショックを受けよう!」とか「興奮しよう!」というような事は不可能です。でも、「相手にショックを与えてやろう!」とか、「興奮させてやろう!」という事は可能なことです。ですから動詞の"shock"には「ショック(精神的衝撃)を与える」という意味しかありませんし、"excite"には「興奮させる」という意味しかないのです。

 そこで、"surprise"の時と同じように、「自分がショックを受けた」り「興奮した」りした時は《受け身(受動態)》の形にして、「私はショックを与えられた。」や「興奮させられた」と言えばいいわけです。【「感情」系の動詞にはこの類いが多いです。】

①I was  shocked./excited./disappointed./moved(=impressed).

     (私は、ショックを受けた/興奮した/がっかりした/感動した。)

②I am excited by(at) his great success. (私は彼の大成功に興奮している。)

③She was disappointed by(with) his answer. (彼女は彼の答えにがっかりした。)

④They were moved by her  performance . (彼等は彼女の演技に感動した。)

「Be動詞」は主語の種類や時制に応じて、"am/is/are""was/were""will be"等を使い分ける必要があります。また、"by"を使うのか、"at"を使うのか、"in"を使うのか、はたまた"with"をつかうのか、気になってしまうところですが、ズバリ!気にしないこと!迷ったらすべて"by"を使えば良いくらいに思っておいて下さい。

 また、これも"surprise"と同様に"to see""to hear"を続ける方法が有名です。

⑤He was shocked to see it./to hear it. (彼はそれを見て/聞いてショックを受けた。)


A: It was a great film. I was excited by the action.

     (すばらしい映画だったね。僕はアクションに興奮したよ。)

B: Really ? I was disappointed.  Because the story is too simple.

     (本当に?私はがっかりだったわ。だってストーリーが単純過ぎよ。)

A: Oh, I like simple and understandable movies.

     (へぇー、僕はシンプルでわかりやすい映画が好きだけど。)

B: It's the same as your personality. Anyway I'm not satisfied.

     (それはあなたの性格と同じね。とにかく私は不満足だわ。)

A: Hold on! What do you mean?

     (ちょっと待って。それってどういう意味だい?)


"satisfy"という動詞も同類で、「満足させる」という意味です。これも《受け身》でよく使われます。

 まもなく梅雨入りですね。この時期、私ども「吉祥寺MCS英会話スクール」のシニアの生徒様の口癖は、「洗濯物が乾かない」。ほぼ全員が"laundry-drier"(乾燥機)をお持ちのはずですが、やはり皆さん天日干しにこだわっていらっしゃるようです。

 「吉祥寺MCS英会話スクール」は、JR中央線・吉祥寺駅のアトレの西側出口からだと徒歩1分。傘はほとんど必要ありません。シニアの皆様に喜ばれております。