前回に続いて"almost"を取り上げたいと思います。

  "almost"は、「ほぼ(ほとんど)~」という意味でしたね。私達が「ほぼ(ほとんど)全員」とか「ほぼ(ほとんど)毎日」と言う場合、それは「90%はそうであるけれど、100%ではない」という事を思い出して下さい。この事から、たとえば"almost forgot"と言えば「90%は忘れたけれど100%忘れたのではない」という解釈をすることができます。これが「もう少しで忘れるところだった」の表現になるのです。

 同様に、以下のような作文も可能です。

I almost broke the dish. (もう少しでお皿を割るところだった。)

I almost missed the train. (もう少しで電車に乗り遅れるところだった。)

I almost fell down the stairs. (もう少しで階段から落ちるところだった。)

I almost succeeded in the business. (もう少しでビジネスで成功するところだった。)

 特に③のようなケースにはくれぐれも気をつけて下さいね。シニアの方にとっては「転ぶ(fall down)事」は大敵ですから。下の会話もシニア向けです。


A: I'm sorry I can't join you for hiking this Saturday.

     (ごめんなさい。今週の土曜日のハイキングに参加できなくなっちゃったの。)

B: Oh, what happened?

     (あら、どうしたの?)

A: I almost forgot about an important promise.

     I have to go to the zoo with my grandchildren.

     (もう少しで大事な約束を忘れるところだったわ。

   孫と一緒に動物園に行かなくちゃ行けないのよ。)

B: Really.  You must go then. Don't mind.

     (本当。それじゃ行かなくちゃね。気にしないで。)


 "have to ~""must ~"も「~せねばならない」という有名な表現ですが、"must"の方が「ぜひとも~せねばならない」という強いニュアンスを持っています。

※なお"almost"と同じ意味の語で"nearly"があって、上の例文はすべて"nearly"で置き換えることができます。

 吉祥寺・MCS英会話スクールのシニアの生徒様の多くはお孫さんがいらっしゃいます。4月は進学や進級などもあって、「お孫さんがらみ」の予定が多い季節のようです。

 余談ですが、動物園と言えば吉祥寺・井の頭自然文化園の動物園はお勧めのスポットです。混んでいないし、こぢんまりしてアットホームだし、65才以上のシニアの方なら入園料は200円。さらに5月4日(緑の日)と5月17日(開園記念日)は入園無料ですよ。それこそ"You must go!"

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