私は「吉祥寺MCS英会話スクール」のシニアクラスで、動詞"give"を「カメレオン動詞」と呼んでいます。その理由は、日本語の訳語が非常に沢山あって、そのために生徒様が"give"をうまく使えていない事にあります。
その訳語をあげてみると、誰もが思いつく「与える」の他に「あげる/やる/プレゼントする/贈る/渡す/くれる/下さい/ちょうだい」などがあります。日本語は英語と違って「上下関係」や「目上・目下」に気をつかう原語ですから、「与える」という一辺倒な覚え方をしていると、なかなか英語が出てこないのです。以下の例文とともに考えていきましょう。
①I gave my dog some water.(犬に水をやった/与えた。)
②I gave my friend my homemade cookies.(友達に手作りクッキーをあげた。)
③I gave my boss my homemade cookies.(上司に手作りクッキーを差し上げた。)
◆日本語の「やる・与える」も「あげる」も「差し上げる」も、英語では等しく"give"で良いわけです。相手が「犬」でも「上司」でも同じ動詞を使う事にどうしても抵抗がありますが、気にしなくてよいのです。
④She gave me her homemade cookies.(手作りクッキーをくれた。)
⑤Give me this cookie.(このクッキーを下さい/ちょうだい。)
◆こちらは、自分がもらう側になった例です。日本語では絶対に「私に与える」とか「与えて下さい」とは言いませんね。そこで「くれる」や「下さい」という訳し方がされるわけですが、この「くれる・くれた」がなかなか"give"と結びつかないのです。
⑥I gave her a ring for her birthday.(彼女の誕生日に指輪をプレゼントした。)
◆この⑥は日本人全てが間違いやすい文です。「プレゼントする」という動詞は"present"だと思っている人がほとんどですが、その意味は「授与・贈呈する」といった格式張ったもので、日常会話ではあまり使われません。ですから、"I presented her a ring・・・"は不自然なのです。
⑦I will give you the document later.(後でその書類を渡します。)
◆これは状況判断でわかることですが、単に「手渡す」だけでも"give"は使われます。【"hand"を使っても同じ】
★シニアの方ほど「目上・目下」や「相手と自分の立場関係」に気をつかう傾向があります。ですから、日本語にした時の訳語がカメレオンのように七変化する"give"はなかなか出てこないのです。でもここはひとつ、「あげる」も「くれる」も「プレゼントする」も"give"だ!と覚えて頂きたいものです。
H:I will give you something special for your birthday.
(誕生日に何か特別な物をプレゼントしてあげよう。)
W:Great! Last year, you gave me a nice travel-bag.
(すごいわ!去年は素敵な旅行カバンをくれたわよね。)

H:Yes. And then we went on a trip with it.
What shall I give this year?
(そうだよ。それでそれを持って一緒に旅行したね。今年は何をあげようか?)
W:Please give me a travel-voucher.
I'd like to travel alone with it this time .
(どうか旅行券を下さらない。今回はそれで一人旅がしたいの。)
「旅行に行く」は"go on a trip(travel)"と言います。【"go to travel"は和製英語です】
「一人旅」を一語でいうと"a solo-trip"ですから、"go on a solo-trip"という言い方もできます。



