先日、私ども「吉祥寺MCS英会話スクール」のあるシニアクラスで話題になった「"seem"の使い方」について、ここであらためてお話ししたいと思います。
"seem"を辞書で調べると、〔動詞〕で「~(のように)みえる・思われる」という意味だと書いてあります。もう少しわかりやすく言えば、「・・・ようだ/みたいだ」という意味の動詞です。それでは、その代表的な使い方を紹介しましょう。
【1】"seem to 動詞"→「~するようだ/~するみたいだ」
①He seems to have much money. (彼は沢山お金を持っているようだ。)
②He seems to know her well. (彼は彼女をよく知っているようだ。)
★この「動詞」が、「である」と言う意味の動詞の"be"になる場合が大変多いので要注意です。
③He seems to be rich. (彼はお金持ち〈である〉ようだ。)
④The work seems to be hard. (その仕事は大変〈である〉ようだ。/大変そうだ。)
【2】"It seems that ・・・・・・"→「・・・・・・のようだ/みたいだ。」《・・・・・・の所はひとつの文が丸ごと入ります。》
⑤It seems that he has much money. /he is rich. (彼は沢山お金を持っている/彼はお金持ちである ようだ。)
⑥It seems that he knows her well. (彼は彼女をよく知っているようだ。)
※つまりここで使われている"It"は、"that"以下を指す仮の主語になるわけです。
これら【1】【2】意外に、③と④の"to be"を抜かして"He seems rich."という使い方もあるのですが、それは知らなくてよいと思います。
◎なお、「~に見える」という意味の別の〔動詞〕として、他にも有名な"look"があります。"look"の方は、「外見上~に見える」というニュアンスが強くて、"seem"の方は「外見以外も含めた判断」だと考えれば良いと思います。
⑦He looks rich. (彼はお金持ちに見える。)
⑧Looks like the work is hard. (その仕事は大変そうに見える。)
A: It seems that over 10 persons will join the BBQ tomorrow.
(明日のバーベキューには10人以上が参加するようよ。)
B: Good! We have to prepare one more BBQ grill, then.
(いいじゃない!じゃあもうひとつコンロを準備しなくちゃね。)
A: Yes. But the weather seems to be a little changeable.
(そうね。でも天気が少し変わりやすいみたいよ。)
B: That's all right. We can move into the veranda if it begins to rain.
(大丈夫よ。もし雨が降り出したら、ベランダに移動すればいいわ。)
「バーベキューコンロ」は"BBQ stove"とも言えます。英語の"stove"は主に「料理用のレンジ・コンロ」を指し、暖房器具の「ストーブ」は"heater"と言うのが一般的です。
また英語で"veranda(ベランダ)"と言ったら、普通は「1階部分にあって屋根がついた広い物」のことです。日本で言う「2階から張り出した物」は"balcony"と言います。教養として覚えておくとよいかもしれませんね。
どこに出かけても外国人旅行者が目立ちます。「吉祥寺MCS英会話スクール」のシニアの生徒様の中にも、そろそろ海外旅行へという空気が生まれてきました。
陽気も最高なこの季節、ぜひ一度《シニアのための初めての英会話コース》をご見学下さい。