今回は、私ども「吉祥寺MCS英会話スクール」のシニアの生徒様たちが毎回間違えてしまう、「まで」と「までに」のお話をさせて頂きます。
「まで」の意味の前置詞は''until''または''till''、「までに」は''by''で、この2つは違う語なのです。どちらも漢字の「迄」が使えますから、つい英語でも同じだと思ってしまいがちで、初心者やシニアの方に限らず、多くの日本人が両方とも''until''または''till''を使ってしまっています。しかし、例えば「6時まで働く」とは言っても「6時までに働く」とは言いませんし、「6時までに仕事を終わらせる」とは言っても「6時まで仕事を終わらせる」とは言いませんね。ですから、この2つはやはり全く別の言葉なのです。
【なお、本項では話をシンプルにするために、「まで」をアメリカ英語でよく使われる"until''の方で統一させて頂きます。】
例文を紹介して行きましょう。
①I have to work until 6:00. (6時まで仕事をしなくてはいけない。)
②I have to finish my work by 6:00. (6時までに仕事を終わらせなくてはいけない。)
③You can keep the book until next Monday. (来週の月曜日までその本を持ってていいですよ。)
④Please return the book by next Monday. (来週の月曜日までにその本を返して下さい。)
⑤I didn't notice it until now./until that time. (今まで/その時まで気付かなかった。)
また、"until"は後ろに文をつなげることもできます。
⑥Go straight until you see a bank. (銀行が見えるまでまっすぐ行って下さい。)
◆なお、「まで」を表す語として"to"もありますね。これは"from"とセットで使うのが普通です。
⑦I have to work from 9:00 to 6:00. (9時から6時まで仕事をしなくてはいけない。)
この時の"to"は"until"と入れ替えてもOKです。
でも"from Shinjuku to Kichijoji"のように場所と一緒に使う場合には、"until"と入れ替えはできません。
◎また、"until"とよく似た語として"before"があります。【~より前に・以前に】
⑧Please return the book before next Monday. (来週の月曜日より前に返して下さい。)
★最後に、否定文と"until"をセットで使う有名な表現も紹介しておきましょう。
⑨We don't know the value of health until we get sick.
(私たちは病気になるまで健康のありがたみがわからない。→病気になって初めて健康のありがたみがわかる。)
⑩He didn't notice it until she pointed it out.
(彼は彼女が指摘するまでそれに気付かなかった。→彼女に指摘されて初めてそれに気付いた。)
※補足・・・・・"until"は"till"よりアメリカ英語的だと言われますが、使い方は全く同じだと思っていいと思います。
ただ、「・・・・まで」を文の頭の方に持ってくる場合には"till"よりも"until"の方が普通です。
⑪Until I come back, please stay here. (私が戻ってくるまでここにいて下さい。)
A: Do you have to work until 6:00 today?
(今日は6時まで仕事なの?)
B: Yes. But I can come to the theater by 6:45.
(そうだよ。でも6時45分までには劇場に行けるよ。)
A: Don't be late! The curtain rises at 7:00.
(遅れないでね!開演は7時よ。)
B: I know. Don't worry.
(わかってるよ。心配しないで。)
A: I can't believe it. Because you were 30 minutes late last time.
Plus you were sleeping in my next seat until the curtain fell.
(信じられないわ。だって前回は30分遅刻したのよ。
その上、幕が下りるまで私の隣で寝てたじゃない。)
※この場合の「劇場に行く」は"go"ではなく"come"を使う方がいいでしょう。なぜなら英語では「相手の元へ行く」時には"come"になるからです。
ゴールデンウィークで賑わう観光地で、外国からの多くの旅行者を見かけます。そんな時、"Hello."だけでなく"Where are you from?"などの一言を発してみたいものです。そんな簡単なことでも、日本の印象はグッとアップするはずです。
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