予想外の早さで梅雨明けしてしまい、連日皆さんも辟易としていらっしゃると思いますが、お変わりありませんか?

 さて今回は、私ども「吉祥寺MCS英会話スクール」のシニアの生徒様の頭を悩ませる「もうひとつの"if"の意味」についてお話ししてみたいと思います。

 早速ですが、まずこの例文を見て下さい。

◆I  don't  know  if  it  is  a  good  idea.

  これを「もしそれが良い考えなら、私は知りません」と和訳するとおかしな事になってしまいますね。しかし、"if"には「~かどうか」という、もうひとつの意味があることを知っていれば、「それが良い考えかどうか、私にはわかりません」とすんなり訳す事ができます。

 以下に、この"if"を使った例をあげてみましょう。

①Do  you  know  if  she  needs  this  data? (彼女がこのデータを必要としているかどうか知っていますか?)

②I  don't  remember  if  he  said  so. (彼がそう言ったかどうか覚えていない。)

③You  should  check  if  the  bus  goes  to  the  library. (そのバスが図書館に行くかどうか確認した方がいい。)

④I  will  ask  her  if  she  is  free  tomorrow. (彼女が明日空いてるかどうかきいてみます。)

⑤I  can't  judge  if  he  has  a  talent. (彼に才能があるかどうか私には判断できない。)

⑥We  doubt  if  they  will  really  help  us. (彼らが本当に私たちを手伝ってくれるかどうかは疑わしい。)

I'm  not  sure  if  I  can  do  it. (わたしにそれができるかどうか自信がない。)

※このように、"know""remember""check"などの動詞と"if"が一緒に使われていて、「もし・・・・」ではうまく訳せない場合は、「~かどうか」の意味の方を試してみて下さい。

 ちなみに、最初のの文を過去形にするとこうなります。

◆I  didn't  know  if  it  was  a  good  idea. (それが良い考えかどうか私にはわからなかった。)

"know"の方を過去形にすると"if"のくくりの中にある"is"もつきあって過去形になる、という《時制の一致》という現象が起こります。

 なおこの意味の"if"は、"whether"という別の語に置き換える事もできます。〔"whether"の方がより正式でカタい言葉です。〕



A: Do  you  know  if  Tom  can  attend  the  meeting  tonight?

     (トムが今夜の会議に出席できるかどうか知ってる?)

B: Yes.  He  cannot.  He  said  he  had a  cold.

     (ええ。できないって。風邪を引いてるって言ってたわ。)

A: Really?  I  doubt  if  it's  true.

     (本当に?それは本当かどうかあやしいなぁ。)

B: What  do  you  mean?

     (どういう意味?)

A: He  is  planning  to  go  fishing  early  tomorrow  morning.

     (彼は明日の朝早くに、釣りに行く予定をしてるんだよ。)



 この「~かどうか」の"if"ですが、ここには書きませんでしたが、"wonder"(~かしらと思う)という動詞と一緒に使われる例がとても有名です。これに関しては、次回の《お役立ち英会話》のブログで別枠で取り上げさせて下さい。

 猛暑にも負けず、シニアの皆さんはレッスンに出席して下さっています。私は教室にいるだけですが、皆さんは炎天下を通って下さっているのですから、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございます。くれぐれも熱中症("heat-stroke")にはご注意下さいますように。