新年明けましておめでとうございます。

 令和2年の幕開けとなりました。今年の干支はネズミですね。そこで、今年初めての「シニアお役立ち英会話」は、恒例にならって「ネズミにちなんだ英語表現」をテーマに書いてみたいと思います。

 ご存じの通り、「ネズミ」は"mouse"(はつかねずみ)と"rat"(家ねずみ・どぶねずみ)に英語では分類されます。ペットで飼われる可愛いネズミやミッキーマウスは前者、病気を媒介する嫌われ者の方が後者で、後者の方が体は大きいです。【ちなみに"mouse"は複数形になると"mice"になります。】

 ちょっとこの英文を読んでみて下さい。

①He is a lion at home but a mouse outside.

和訳すると「彼は家ではライオンだが、外ではネズミである」となりますから、そうです。「彼は内弁慶だ」がピッタリの意味になるでしょう。

②When the cat is away, the mice will play. 

これは「猫がいないときにネズミは遊ぶ」ですから、日本の「鬼の居ぬ間に洗濯」となりますね。

 では次の文の意味は想像できますか?

③He is as poor as a church mouse.

「教会」は基本的に人が住んでいる場所ではありませんから、そこに住んでいるネズミはいつも腹ぺこなわけです。ですから「彼はとても貧しい」の意味になります。

④A cornered rat will bite a cat.

"corner"はご存じの通り「隅・角」という意味ですが、実は「隅に追い詰める・窮地に立たせる」という意味の動詞としても使います。したがってこれは文字通り「窮鼠猫を噛む」です。

 一方「ネズミ」は多産のシンボルでもありますね。そこから「ねずみ算」とか「ねずみ講」といった言葉も派生しました。近年シニアもよく狙われる「ねずみ講」は英語で"pyramid (investment) scheme"と言います。【"investment"は「投資」、"scheme"は「たくらみ」という意味】

⑤He lost a lot of money in the pyramid scheme. (彼はそのねずみ講で大金を失った。)

 縁起でもない例文になってしまいましたが、皆様も「儲け話」にはくれぐれもご用心下さいませ。

※そういえば、昨年は私ども「吉祥寺MCS英会話スクール」のとある男性シニアの生徒様が、家のネズミ退治に奮闘して見事駆除に成功したというトピックがありました。

⑥He had a hard time getting rid of the rats. (彼はネズミを駆除するのに苦労した。)

この"get rid of ~"という熟語は、「(厄災とか風邪のような嫌なもの)を取り除く」という意味でよく使う熟語です。知っておくと便利でしょう。


 さあ、新しい年!今年は待ちに待ったオリンピック・イヤーでもあります。日本を訪れる外国人旅行者も、うなぎ登りに増えることが予想されます。思い切って、勇気を出して、新たに英会話にチャレンジしてみましょう。

 吉祥寺MCS英会話スクールは、シニアと初心・初級者専門の「ゆっくり丁寧」がモットーの英会話教室です。まずは《無料見学・体験》にトライしてみて下さい。