今回は前回の《お役立ち英会話》の続編です。
前回は「~しながら」の話の中で、"while ~ing"という形を紹介しましたね。例文は
◇We enjoy talking while drinking coffee. (私たちはコーヒーを飲みながらおしゃべりを楽しみます。)
でした。
実は、詳しく言うと"while"は「~している間に」という意味(の接続詞)なのです。そしてこの文は、厳密に言うと
◆We enjoy talking while we are drinking coffee.
の"we are"が省略されている文なのです。つまり「私たちがコーヒーを飲んでいる間に、私たちはおしゃべりを楽しみます。」が厳密な和訳なのです。この"we are"のところは、両方の主語が同じ時に省略してもよいことになっています。(そして両方の主語が同じ時は「~しながら」という訳し方をしてもいい事にも気がつくと思います。)
ということは、"we are"が仮に"they are"などであっても行けそうですね。(そうなると「~ながら」という訳し方はふさわしくありませんね。)
◆We enjoy talking while they are drinking coffee. (彼らがコーヒーを飲んでいる間に、私たちはおしゃべりを楽しみます。)
それではここから、"we are"の部分を省略しないタイプの他の例文も紹介してみましょう。
①I washed the dishes while he was taking a bath. (私は彼がお風呂に入っている間に、お皿を洗った。)
②I didn't enter the room while she was practicing the piano. (彼女がピアノを練習している間は、私は部屋に入らなかった。)
③Where did you kill time while it was raining? (雨が降っている間、あなたはどこで時間をつぶしたのですか?)
④I can't relax while my husband is at home. (夫が家にいる間は、私はリラックスできない。)
※「~している間」という意味合い上、"while"の後に続く文は「進行形」的なニュアンスのものであることは想像がつくでしょう。よく似た語に"when"(「・・・時」)がありますが、これは後ろに続く文の制約はありません。ただ、「~の間中ずっと」というニュアンスは"when"では出せません。
なお、私ども「吉祥寺MCS英会話スクール」のシニアの生徒様からよく頂く質問として、「"while"と"during"の違い」についても触れておきたいと思います。"while"は〔接続詞〕なので、後ろには原則として(主語と動詞のある)文が続き、意味は「~している間」ですが、"during"は〔前置詞〕なので後ろに来るのは〔名詞〕で、意味は「~の間」です。
⑤He stayed at home while I was traveling. (私が旅行している間、彼は在宅していた。)
⑥He stayed at home during my trip. (私の旅行の間、彼は在宅していた。)
以下は「停電」についての会話です。
A: What were you doing when the lights went out?
(明かりが消えた時、あなたは何をしていたの?)
B: I was taking a bath.
(私はお風呂に入っていたの。)
A: Well, what were you doing while the lights were off?
(じゃあ、明かりが消えていた間、何をしていたの?)
B: I was singing in the bath-tub.
(バスタブの中で歌を歌っていたわ。)
この会話を見ると、"when"と"while"の違いが理解しやすいのではないでしょうか。
最近では「停電」のことを"blackout"という事は、すっかり有名になってしまいましたね。ちなみに「昨晩停電があった」は、"There was a blackout last night."と言います。
★「吉祥寺MCS英会話スクール」では、この10月から《シニアのためのゆっくり英会話~初心者クラス》がオープンしました。
吉祥寺は、日に日にクリスマスのオーナメント(飾りつけ・装飾品)が増えて、いっそう賑やかです。井の頭公園もまもなく紅葉の見頃。散歩のついでに「吉祥寺MCS英会話スクール」の《シニアレッスン》をのぞいてみて下さい。見学はもちろん無料です。