シニア女性の方は「ながら族」が得意のようです。それもそのはず、料理にせよ掃除・洗濯にせよ、主婦の仕事はもともと複数の作業を同時進行させなくてはならない事ばかりですね。しかしスマートフォンの登場によって、最近では「ながら族」の主役は若者に奪われてしまった感があります。

 今回は、「~しながら」という言い方を考えてみたいと思います。まず下の例文を見て下さい。

①We enjoy talking over coffee. (私たちはコーヒーを飲みながらおしゃべりを楽しむ。)

②I slept with the air-conditioner on. (私はエアコンをつけながら眠った。)

③It's bad manners to talk with your mouth full. (物を食べながらしゃべるのは行儀が悪い。)

 いずれも「~しながら○○○する」という表現ですが、どんな行為にも幅広く使えるパターンではありません。何といってもオススメは"while"を使う表現です。

④We enjoy talking while drinking coffee. (上の①と同じ意味です)

⑤He has dinner while watching TV. (彼はテレビを見ながら夕食を食べる。)

⑥She was waiting for a train while texting. (彼女は携帯電話をいじりながら電車を待っていた。)

"while"はそもそも「~している間に」という意味を持つ〈接続詞〉なのですが、後ろに"~ing"の形をつなげることで「~しながら」という言い方にできる便利な言葉です。

 ⑥に出てきた"texting"という語について説明しておきましょう。本来「本文」とか「教科書(textbookの略語)」として使われる〈名詞〉の"text"が、「文を作る・書く」という〈動詞〉としても使われるようになり、さらに最近では「携帯電話やスマートフォンに文を打ち込む」という意味にも使われるようになったものです。もともとは若者のスラングだったようなのですが、今ではすっかり定着していて、私の友人のネイティブ達も頻繁に使っています。

※なお、上の⑤の文を"He has dinner  watching TV. "のように"while"を使わないで、「テレビを見ながら」という意味にするテクニックもあります。これは〔分詞構文〕という上級者向けのテクニックで、皆さんには無理をしないで"while"を使う言い方の方をオススメします。


A: My daughter always studies while listening to music. 

     How can she concentrate?

     (ウチの娘はいつも音楽を聴きながら勉強してるのよ。

       よく集中できるわね。)

B: Oh, my son, too. No. His case is the opposite.

     He listens to music while studying.

     (あら、ウチの息子もよ。いや、彼の場合は逆ね。

       彼は勉強しながら音楽を聴いてるわ。)

A: Oh My God!  It's unbelievable.

     (何てことかしら!信じられないわ。)   


「~に集中する」という言い方は"concentrate on ~"といいます。「勉強に集中する」であれば、"concentrate on studying"です。   

 この"text"(本文)を書いている間にも、台風19号による暴風雨が吹き巻いていますが、皆様の所は大丈夫でしょうか?

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