今回は、あらためて"will""be going to"の違いの話をさせて頂きます。私ども「吉祥寺MCS英会話スクール」のシニアの生徒様からも頻繁に質問される事で、つい先日も話題になったばかりです。

  まず次の2文を見て下さい。

①I will eat sushi for dinner.

②I'm going to eat sushi for dinner.

 どちらも「未来形」で、「私は夕食にお寿司をたべるつもりです。」という意味ですが、①は「今の意志として食べるつもりでいる」、②は「食べようとしている・食べることになっている」ニュアンスでしょうか。①の方は、もしかするとお寿司屋さんに向かう途中で、安いステーキ屋さんを見つけたので急きょステーキに変更になってしまうかもしれません。でも②の方は、既にお寿司屋さんが予約してあって、変更される可能性は低い感じです。"going"が使われているということは、「その行為に向けて既にスタートを切っている」と考えれば良いと思います。

【文法用語では①は「意志未来」、②は「近未来」と言ったりします。】

 但し、これは厳密に言えばの話で、ネイティブ達もいちいちそこまで区別して使っているとは限りませんし、私たちもそんなに使い分けにこだわる必要はありません。もっとも次のような特殊な例では気をつけた方がいいでしょう。

③I will die. (私は死ぬつもりよ。)

④I'm too much busy. I'm going to die. (あまりに忙しすぎて、私死んじゃうわ。/死にそうよ。)

◆ちなみに、"be going to""be"を「過去形のbe動詞(was/were)」にすると、「~するつもりだった/しようとしていた」という表現ができます。このニュアンスは"will"では出せませんので、覚えておきたいですね。

⑤I was going to die. (私は死にそうだった。)

⑥We were going to go out but we couldn't. (私達は外出するつもりだったが、できなかった。)

★なお、⑥の例のように"be going to"の後の動詞が"go"(行く)になる場合には、"going"を1回だけにして"We were going out・・・・."のようにしても構いません。

さらに、"come"(来る)の場合には、"going"そのものを"coming"に変えてしまう事もできます。

⑦She is going to come here.=She is coming here. (彼女はここに来ます。)


A: I'm going to climb Mt. Fuji this weekend.

     (僕は今週末富士山に登るんだ。)

B: Good!  What time will you start climbing?

     (いいね。何時に登り始めるんだい?)

A: I will start after lunch, about 1 o'clock.

     I want to see a sun-rise from the top the next morning.

     (昼食後、1時頃のつもりだよ。翌朝頂上から日の出を見たいんだ。)

B: Great! But be careful of mountain-sickness. Climb slowly.

     (すばらしい!でも高山病に気をつけて。ゆっくり登れよ。)


 私も学生時代に富士山に登ったことがありますが、高山病による頭痛でとてもつらかったことを思い出します。聞くところでは、シニア層の方が若い人よりも高山病が軽くすむようで、そろそろシニアの私はもう一度トライしてみようかと考えています。

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