前回、「着る」"put on"と"wear"のお話をしましたが、今回はその"put"の幅広い使い方についてお話をしたいと思います。
私ども「吉祥寺MCS英会話スクール」のシニアの生徒様たちに限った事ではないのですが、日本人は"put"といえば「置く」という意味が真っ先に思い浮かんで、それで完結してしまいます。それではあまりにもったいないので、もっと柔軟に幅広く使って頂きたいと思うのです。まず、"put"の意識を「置く」だけにとどめないで、「【物】を、ある【場所】に位置させる」というように拡大して下さい。確かに、地球には重力が働いていますので、結果として「【物】を、何かの上に位置させる」、つまり「置く」場合が圧倒的に多いわけですが・・・・・
以下の例文を見て下さい。
①I put a wine-bottle on the shelf. (棚にのせる・のせた)
②You shouldn't put your passport in your suitcase. (スーツケースの中に入れる)
③She put newspapers under the carpet. (カーペットの下に敷いた)
④Put this calendar on the wall. (壁に貼る)
⑤I put a bookmark in the book. (本にはさむ・はさんだ)
⑥He put his hand up quickly. (上に上げた)
⑦Tom put his hands into his pockets. (ポケットにつっこんだ)
⑧Don't put your head out of the window. (窓の外に出す)
★①~④あたりは想像が付くのですが、⑤~⑧はなかなか思いつかないのではないでしょうか。このように、訳し方の命運を分けるのは、後ろに来る〔前置詞〕です。それが"on"の時に「置く」という意味になるわけですね。
なお、"put"は過去形も"put"ですから、①と⑤は二種類の訳し方ができます。
(※ただし、「MCS英会話スクール」のシニアの生徒様たちがよくやってしまうのは、「鍵を置く」と言いたい時に"put on the key"と思わず言ってしまうミスです。これでは「鍵を着る」になってしまい、意味をなしませんのでご注意下さい。)
A: Concerning the flower-viewing party, can you go to the park early tomorrow morning?
(お花見についてだけど、明日の朝早く公園に行ってくれる?)
B: All right. Well, what should I do?
(わかった。それで僕は何をすればいいの?)
A: Put a blue plastic-sheet under the best cherry-tree.
(一番良い桜の木の下に青いビニールシートを敷いといて。)
B: I see. I have once seen it.
(了解。以前見た事があるよ。)
A: And then, put this paper on the sheet.
(それから、この紙をシートの上に置いて。)
B: Oh, it says "Reserved". Is it OK? Because it's a public place.
(へぇ、「予約済み」って書いてあるよ。いいの?だって公共の場所でしょ。)
先日、「吉祥寺MCS英会話スクール」からほど近い井の頭公園に行ってみて、ビックリ。桜の下でブルーシートを敷いてお花見をしているグループの中に、結構外国人のグループがいました。主にアジア系の人達と見受けられましたすが、彼等のたくましさに驚きました。
お花見の時期もまもなく終わり、「吉祥寺MCS英会話スクール」では、この春から習い始めたシニアの生徒様のエンジンも、これからかかり始める頃でしょうか。
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