今回は、私ども「吉祥寺MCS英会話スクール」のシニアの生徒様たちがよく間違えてしまう「着る」の話をさせて頂きます。
「着る」の動詞には"put on"と"wear"の2つがありますが、違いは〔行為〕か〔状態〕かです。つまり、"put on"は「そでを通したり、ボタンをはめたりして着る・身につける」行為を指し、"wear"は「着ている・身につけている」状態を指すのです。例文を見てみましょう。
①I put on my suit quickly because I had no time. (時間がなかったので、急いでスーツを着た。)
②We usually wear suits when we work. (私達は仕事をする時、普段はスーツを着る。)
③Please put on these slippers. (どうぞ、このスリッパをお履き下さい。)
④My husband wears glasses. (私の夫は眼鏡をかけている。)
ここで覚えておきたいのは、どちらの動詞も「服だけでなく靴・眼鏡・アクセサリー等にも使える」ということです。【なお、"put"は過去形も"put"ですから、①の例文で"because I had no time"の部分がなかったら、「急いでスーツを着る」という意味にもなり得るわけですね。また、「脱ぐ」と言いたい時には"put off"か"take off"を使います。】
さて、話はまだ続きます。ここが「吉祥寺MCS英会話スクール」のシニアの生徒様たちからよく質問される点なのですが、"He wears a suit."と"He is wearing a suit."の違いについてです。これは前回お話しした"I live in ~."と"I'm living in ~."の違いとも通じるのですが、"He wears ~."と言った場合は、「(普段)着る・着ている」というニュアンスを表し、"He is wearing ~."と言った場合には、「(今は・今日は)着ている」といったニュアンスを表します。
⑤He often wears a shirt inside-out. (彼はよくシャツを裏返しに着る・着ている。)
⑥Oh, you are wearing a shirt inside-out. (あら、あなたシャツを裏返しに着ているわよ。)
⑦The bride was wearing a yellow wedding-dress. (花嫁は黄色いウェディングドレスを着ていた。)
A: Oh, you are wearing glasses today.
(あら、あなた今日は眼鏡をかけてるのね。)
B: Yes. Actually, I'm very short-sighted. So I usually wear contact-lenses.
(ええ。実は私すごい近眼なのよ。それで普段はコンタクトレンズをしているの。)
A: Really. I didn't know that at all.
(本当?そんなこと全然知らなかったわ。)
B: But I can't wear them in this hay-fever season.
(だけど、この花粉症の季節はそれができないのよ。)
A: I see. But you look so intelligent with glasses.
(なるほど。でも眼鏡かけてるとすごく知的に見えるわよ。)
"at all"を否定文の後ろにくっつけると「全然~ない」と強調した意味になります。ちなみに、「コンタクトレンズ」は"s"で終わっていても単数形なので、両目だと"contact-lenses"となります。
春の訪れと同時に「花粉症」も本格化してきました。私ども「吉祥寺MCS英会話スクール」のシニアの生徒様たちの約6割の方々が、症状を訴えていらっしゃいます。
さて、春の訪れと同時に「吉祥寺MCS英会話スクール」では《シニアのための入門・初級英会話クラス》がオープン予定です。ご見学だけでも結構ですから、一度レッスン風景をのぞきに来て下さい。もちろん体験無料です。