"Happy New Year"は今や常識となった英語の挨拶です。ところが先日来「吉祥寺MCS英会話スクール」のシニアの生徒様たちに伺っているのですが、意外に皆さんご存知ないのが、これは「あけましておめでとう」という意味ではないということです。おそらくシニアだけでなく、ほとんどの日本人が誤解しているのではないでしょうか?

 実は、この前に"I wish you"なり"Have"なりが省略されていて、したがって正しい意味は「良い(幸せな)新年になりますように」とか「良い(幸せな)新年をお迎え下さい」なのです。つまり日本語で言えば「良いお年を!」ですね。ということは・・・・?そうなんです。この言葉は年末に言うべき言葉であって、年が明けてからは普通は言いません。もっとも、私のアメリカ人の友人の中には年が明けてからも言っている連中がいます。おそらく日本人に合わせているのでしょうけれど。

 彼等にとってお正月よりも重きを置いているのがクリスマス。その時に"Merry Christmas!"と言いますが、これも同じく"I wish you""Have"なりが省略されていますので、クリスマスが終わったら言いませんよね。これと同じ事なのです。そういえば有名なクリスマスソングでも、"We wish you a Merry Christmas and a Happy New Year!"って歌っています。つまり"Happy New Year"は、クリスマスカードに書くような類いの挨拶で、本来はお正月に届く年賀状用の挨拶ではないのです。

 さて、ここで新たな疑問に気がつきます。"Happy New Year"には"A"("a")が必要なのか?という点です。実はこれは意見の分かれるところのようですが、一応《"I wish you a Happy New Year.""Have a Happy New Year."のように文として使う時には、文法にのっとって"a"を付ける。しかし、挨拶として"Happy New Year!"とだけ言ったり書いたりする時には"a"は必要ない。》ということのようです。("Merry Christmas"に関しても同じ。)

※今年もいよいよ押し詰まってきました。私ども「吉祥寺MCS英会話スクール」のシニア英会話レッスンは、年内は12月21日(金)まで、新年は1月7日(月)からとさせて頂きます。どうぞ皆様、健やかな良き新年をお迎え下さい。

"I wish you a Merry Christmas and a Happy New Year!"