今回は、私ども「吉祥寺MCS英会話スクール」のシニアの生徒様たちの多く(ほぼ全員?)が勘違いされている"tough"という形容詞についてお話しさせて頂きます。
まず、シニアに限らず日本人のほとんどが、「タフ」を「体力・スタミナがある」だと思っている点を改めて下さい。確かにそれに近い意味もありますが、ちょっと違います。"tough"を一言で表すならば「手強い・しぶとい」でしょうか。そこから色々な使い方が派生してきます。
①This meat is tough. (この肉はカタい。)〔※「カタい肉」は"hard meat"とは言いません。〕
②It was tough work. (それはキツイ/骨の折れる仕事だった。)〔※これは"hard work"とほぼ同じ意味です。〕
③He is a tough guy. (彼は不屈の/頑強な男だ。)〔※"strong"に近いです。〕
④Things are tough. (世間・物事は甘くない。)
◆他の形容詞で表すならば"hard"や"difficult"や"strong"などになるかもしれませんが、例えば"strong"と"tough"の違いを昨今話題のサッカーで説明してみましょう。"strong"なチームとは、得点力があってグイグイ攻撃してくるチーム。一方、"tough"なチームはどんなに攻撃されてもひるまずに跳ね返してくるチームという事になるでしょうか。私は「吉祥寺MCS英会話スクール」のシニアの生徒様たちに「肉でも、仕事でも、人間でも、相手にすると手強い」というイメージを持ってもらうようにアドバイスしています。
A: Don't you eat up your steak?
(あなた、ステーキ全部食べないの?)
B: No. Because it's really tough. Are you OK?
(ええ。だって本当にカタいお肉なんだもん。あなたは平気?)
A: I don't mind. We always eat tough steak like this in America.
(私は気にならないわ。私達アメリカではいつもこのような
カタいステーキ食べてるわ。)
B: That's why you are a very tough woman.
(だからあなたはとても不屈な女性なのね。)
A: Huh? What do you mean?
(ハァ?何が言いたいの?)
"eat up"は「全部食べきる」という意味。"That's why・・・・."は「そういう理由で・・・・です。」という意味の、日常会話でよく使われる表現です。ちなみに「軟らかい肉」は"soft"は使わず、"tender meat"と言います。「テンダーロインステーキ」の「テンダー」ですね。
東京では梅雨が平年よりもずっと早く明けて、夏本番です。「吉祥寺MCS英会話スクール」では6月中頃に、12年間働いてくれたエアコンが故障。シニアの生徒様たちにご不便をかけてしまいましたが、幸い涼しい週でしたので助かりました。もちろん現在は新しいのに変わっています。シニアの皆さんが熱中症にならないよう、かといって冷えすぎないよう、こまめな温度管理が欠かせません。