先日、私ども「吉祥寺MCS英会話スクール」のシニア女性の生徒様から、「最近よく耳にするウィンウィンの関係ってどういう意味ですか?」という質問を頂きました。あらためてここで簡単に説明させて頂きます。

 

 英語の"win"は、動詞で「勝つ・勝ち取る」という意味です。【win-won-wonと活用変化します。】皆さんは、レースに勝った人が国旗を持って走る「ウィニング・ラン("winning-run")」をご覧になったことがあるでしょう。その意味から、「"win-win"の関係」とは「双方が勝ちとなる関係」という意味で、ビジネスの取引などによく使われます。これと反対の動詞が"lose"「負ける・失う」という意味です。【lose-lost-lost

 

 考えてみれば、ビジネスでは「お互いに損をする("lose-lose")」取引などあり得ません。「どちらか一方だけが得をして他方は損をする("win-lose"または"lose-win")」取引だってまず無いでしょう。ですから取り立てて"win-win"などと表現しなくてもよかった話なのですが、5年ほど前に世界的ベストセラーになった「7つの習慣」という本で頻繁に使われていたことから、一種の流行語になったのです。さらに小池百合子東京都知事がテレビ等でよく使っていることも影響して、シニア層にも浸透するようになりました。決して難しい言葉ではありませんので、シニアの皆様も誤解のないように使ってみて下さい。

 

※例えば、Aさんの家庭菜園でトマトが採れすぎてしまって、捨てるわけにもいかずBさんにあげたとします。するとBの家族はトマトが大好物で、後日御礼にAさんの大好物のフルーツゼリーをくれました。・・・・・こんな話も"win-win"の関係と言っていいと思いますよ。

 

 なお、せっかくですから"win""lose"を使った簡単な文も紹介させて頂こうと思います。

 

◆I won the game./I lost the game. (私はその試合に勝った/負けた。)

 

◆She won 100,000 yen in the lottery. (彼女は宝くじで10万円当たった。)

 

◆The movie won the Academy-Prize. (その映画はアカデミー賞を取った。)  

 

【◎何かに勝ったり、当たったりして賞金や品物をもらうのは"win"を使って下さい。】