昨日6月12日(火)、鳴り物入りの米朝首脳会談("Summit Meeting")が開かれました。これに当たって新聞やニュース等で取り上げられた目新しい言葉が"CVID"でした。もうご存知の方も多いかもしれませんが、解説させて下さい。

 

 ・・・・・Completeの頭文字。「完全な」という意味の形容詞。"perfect"と同じ意味です。

 

 ・・・・・Verifiableの頭文字。"verify"「(正確であるという事を)確かめる・検証する」という動詞に、「~できる」という意味の"-able"をくっつけた形容詞。意味は「検証可能な」となります。

 

 ・・・・・Irreversibleの頭文字。"reverse"「反対にする・逆方向に動かす」という動詞に、"-able"と同じ意味の"-ible"をくっつけて、さらに「不」の意味を持つ"ir"をかぶせた語。意味は「逆行させる事ができない」つまり「不可逆的な」です。

 

 ・・・・・Denuclearizationの頭文字。"nuclear"は「核(の)」という意味で、"nuclearize"にすると動詞化されて「核化する」になります。その名詞形である"nuclearization"の頭に「非」という意味の"de"をかぶせれば、「非核化」という意味になります。

 

 つまり、「完全で検証可能かつ不可逆的な非核化」というスローガンを略式で表したものなのです。ここではこれ以上難しい話は避けまして、この"CVID"の中から2つ参考にできそうなポイントを拾ってみたいと思います。

 

①まず"reverse"という動詞です。おなじみの「リバーシブル」はこれが語源で、つまり「裏返す事ができる(服)」ですね。また「車をバックさせる」もこの動詞が使えます。

 

Can you reverse your car? (車をバックさせてくれますか?)

 

②そしてもう一点は、動詞の後ろにくっつけて「~できる」という意味の形容詞に変えてしまう"-able"もしくは"-ible"の威力です。"believable"(信じられる)や"convertible"(改造できる)などは皆さんも聞いた事があるでしょう。この「アブル」で終わっている言葉は結構私達のまわりに氾濫していますので、気をつけてみると面白いですよ。【詳しい話は「シニアの為のお役立ち英会話」コーナーで近々取り上げてみたいと考えています。】