晴天に恵まれた今月のとある週末に、宇都宮へ行ってきました。最初の目的地は、宇都宮駅からバスで30分の「大谷(おおや)資料館」。この辺り一帯の山地はすべて大谷石(火山岩の一種。凝灰岩。)で形成されていて、大昔から石切場(stone-pit)になっていました。もちろん今でも採石されていますが、採石の終わった地下の大空間を一般に公開しているのです。
地下30mのところに広がる20000㎡の大空間は、まるで夜のギリシア神殿のようで、非日常的感覚を満喫するにはもってこいの雰囲気(atomosphere)。この非日常性と音響の良さから、数多くの映画・ドラマの撮影やコンサートにも使われているとか。その日は気温が31度でしたが、地下空洞内の気温は9度で、入って10分過ぎた頃からは「涼しい(cool)」を通り越して「寒い(cold)」くらいでした。
予想外だったのは、晴天の土曜日だというのに混んでいないということでした。来場者は子供連れからシニアグループまでさまざまでしたが、待ち時間はゼロ。そして外国人旅行者も皆無でした。近くに日光があるので、みんなそちらに行ってしまうのでしょうか?いずれにしても、こんなに面白いスポットがすいている中で見られるのはラッキーです。ただ、最近テレビ等で紹介される機会が増えているので、混み始めるのは時間の問題かもしれません。
さて、上で「最初の目的地」と書きましたが、二つ目の目的地は「大谷資料館」のすぐ近くにありました。こちらは「大谷寺(おおやじ)」という坂東三十三観音霊場の第19番札所にもなっているお寺です。こちらも大谷石をくりぬいて作られた洞窟寺院で、本堂奥には「日本のバーミアン」とも呼ばれる観音様が岩肌に掘られています。こちらのスポットも圧巻で、「大谷資料館」に行くのならぜひ立ち寄って頂きたいと思います。
(ちなみに宇都宮では有名な餃子を食べましたが、吉祥寺で食べる餃子も十分おいしい、というのが私の実感でした。)