9月7日、リオデジャネイロ・パラリンピックが開会されました。オリンピックに続く日本人選手の活躍が期待されますね。
ところで、この「パラリンピック(Paralympic)」という言葉、正式にはどういう意味なんだろうとずっと気になっていました。今回調べてみると、そもそもの語源は"paraplegia"(下半身麻痺)なのだそうです。1948年にイギリスの病院で、第2次世界大戦で脊髄に障害を負った人のリハビリテーション(rehabilitation)の目的で、車椅子患者によるアーチェリー競技が開かれたことが起源だということです。オリンピックとあわせて開催されるようになったのは1960年のロンドン大会。これが正式な第1回目といわれていて、1964年の第1回東京オリンピックの時が第2回パラリンピックになるわけです。
しかし時代とともに下半身麻痺以外の選手の参加も増えて、現在では"parallel"(平行の・併行して行われる)+"Olympic"の合体語と見なされるようになったそうです。つまり「もうひとつのオリンピック」という事になるのでしょうか。面白いのは、最初に"Para-lympic"と二つの言葉を合体させて使ったのは、1964年の東京大会の時の日本人だという話です。「ラジカセ」や「デジカメ」のように外来語を何でも略して結合させる、日本人ならではの「才能(?)」がここでも活かされたわけです。