今回は「コアな~」という時の意味について取り上げてみます。これも、当・吉祥寺MCS英会話スクールのとあるシニアの生徒様からのご質問がキッカケです。

 前回の「シュールな」はフランス語でしたが、「コアな」は英語が語源で、"core"とつづります。元々の意味は「中核・中心」で、リンゴやナシ等の果物の「芯」も"core"と言います。ですから"the core of this problem"と言えば「この問題の核心」、"the core of an apple"なら「リンゴの芯」です。

 そこから、「コアな~」と言えば「中核・中心をなす~」となるのですが、実は最近の若者(?)が「コアな~」を使っている時の意味は少し違っています。彼等が言いたいところは「筋金入りの~」という意味で、最も有名な使い方は「コアなファン」でしょう。確かに、「中心に一本筋が通った」というように解釈すれば理解できます。ただし、これを正確な英語で言うと"hard-core"なのです。例えば"She is a hard-core fan of Korean-movies."と言えば「彼女は韓国映画のコアな(筋金入りの)ファンです。」となるわけです。私も勉強になりました。

 このような「最近の若者言葉」がシニア層に浸透していくのにはかなり時間を要しますが、それに関心を持っていることは、感性を衰えさせない為には大切なことだと思います。ただ、本来の英語とは違った意味で使われていることが多いので、注意が必要ですね。

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