今回は基本に返って「ありがとう」について考えてみたいと思います。
生涯で最もよく使う英語は、"Thank you." ですね。テーマは3つあります。
①一番よく使う英語だからこそ、きれいに発音しましょう。
上の前歯と下の前歯で舌を軽くはさんで、(舌は1~2センチ相手から見えるくらい出します。)後ろに引っこ抜きながら「セン」または「テン」と発声します。その後に「キュー」と言えば、ネイティブも顔負けの発音になります。
②"Thank you."の後に、"for~" を続けて「お礼の対象」をきめ細かに表してみましょう。
"Thank you for your kindness."(ご親切にありがとう)は有名ですが、
他に"Thank you for your present."、"Thank you for your advice." のようにも応用できます。
覚えておきたいのは、"Thank you for helping me." とか、"Thank you for coming today."のように、後ろに"~ing"形をつなげて表現をふくらませる事。
③"Thank you."以外の言い方も知っていると便利です。
"Thank you (very much)."だけだと、あまりによく使うので、「何か他の言い方はないかしら?」と感じてしまう時がありませんか? 特に手紙を書いたりする時には、それだけではものたりなくなるものです。
おすすめは"I appreciate ~."(私は~に感謝します)。
たとえば、"I appreciate your kindness."や"I really appreciate your hospitality."("hospitality"は、東京オリンピック誘致の際に有名になった「おもてなし」という意味です。)"really(本当に)"や、"deeply(深く)"を入れる事で、程度を強める事もできます。
ただし、"I appreciate you."のように、「人」を続ける事はしませんので注意が必要です。
これと似た表現で、"I'm thankful(grateful) for ~."というやや格式ばったのもあります。
お礼の手紙(a letter of thanks)を書く時などに使ってみて下さい。
A: Thank you for inviting me today.
(今日はお招き下さってありがとう。)
B: My pleasure. Please make youself at home.
(どういたしまして。どうぞくつろいで下さい。)
A: This is my small present for you.
(これはほんの気持ちです。)
B: Oh! Thanks.
(まあ! どうもありがとう。)
最後に、感謝の気持ちが非常に大きい時の言い方として、"I don't know how to thank you." (感謝のしようもありません。)というのも紹介しておきます。
"My pleasure."は「どういたしまして。」です。次回はこれをテーマにしてみたいと思っています。
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