最近、都内の駅では外国人旅行者をよく見かけます。彼等は、東京の電車マップや地下鉄マップなどをちゃんと携帯していて、私達が思っているよりもスマートに交通機関を使いこなしているように見えます。
とはいっても、最も基本的な「電車ガイド」の手順は覚えておいて損はありません。なぜならば、私達が外国に行った時に、立場を逆にして役立てる事ができるからです。
A: Excuse me. How can I get to Harajuku?
すみません。原宿へはどうやって行けますか?
B: Take the Chuo-line from here to Shinjuku.
ここから新宿まで中央線に乗って下さい。
And change to the Yamanote-line (at Shinjuku).
そして(新宿で)山手線に乗り換えて下さい。
Harajuku is the 2nd stop from Shinjuku.
原宿は新宿から二つ目ですよ。
A: How long does it take?
どれくらい時間がかかりますか?
B: (It takes) about 30 minutes.
約30分くらいです。
「乗る」は ride とか get on とか色々ありますが、一番普通の take がいいと思います。
自分が尋ねる側になった時、How can I get to ~? が出てこなければ、I want to go to ~.(私は~へ行きたいのですが。)と言ってもOKでしょう。
所要時間を尋ねるHow long does it take?は、少々覚えにくい文ですが、超有名な文なので暗記してしまう事をおすすめします。このtakeは、「乗る」ではなく「時間がかかる」という意味で、必ずitを主語にします。
そして一番大切な事は、「自分一人で全責任を負わない事」。もちろん間違った事を教えてはいけませんが、「いくつ目の駅?」とか、「何番線だったか?」とか、「最短ルートはどれか?」などといったところまで考える必要はないのです。最初のステップさえキチンと教えてあげれば、あとは旅行者がそのつど色々な人に聞くわけですから。この例文では吉祥寺を起点に想定しましたが、「ここから中央線に乗って新宿へ行く」だけ伝わればまずは十分なのです。
この事は逆の立場でも同じです。ヒヤリングに自信のない場合は特に、相手に教えてもらった最初の情報だけを記憶しておいて、次にまた別の人に聞きながら行けばよいのです。
こんな言い方も参考にして下さい。。
B: At first, go to Shinjuku by the Chuo-line. And please ask somebody again.
(まず、中央線で新宿まで行って下さい。そして、どうぞ誰かにまた聞いて下さい。)
そしてもうひとつ。もしも駅で外国人にイキナリたずねられてよくわからない時には、笑ってごまかさずに、このように言いましょう。これだけでも相手に与える印象は全然違いますよ。
B: I'm sorry. I am a stranger. Please ask the station-staff.
( ごめんなさい。 地元の人間じゃないんです。どうか駅員に聞いて下さい。)
●駅や電車の中で外国人にものを尋ねられる機会は、今後増える事はあっても減る事はありません。
吉祥寺MCS英会話スクールは、「一度勇気を出して外国人に英語で答えてあげたい」シニアの方々を応援します。東京オリンピックの「おもてなし」の主人公は、断然、シニア層の皆さんなのですから。