今回は、現在完了形を《継続》の意味、つまり「これまでずっと~してきている」と言う意味に使うパターンについてお話しします。
この用法では、〔現在完了形〕と〔進行形〕を合体した〔現在完了進行形〕を使います。具体的には"have been ~ing"の形です。
① I have been playing golf for 20 years. (20年間ゴルフをやっている/ゴルフ歴20年です。)
※この文を"I play golf for 20 years."と言ってしまうと「常日頃20年間やっている」となっておかしいですし、"I am playing golf for 20 years."と言うと「今20年間やっている最中です」となってやはりおかしな事になってしまいます。
他の例も見てみましょう。
② How long have you been skiing?→I have been skiing since I was 10 years old.
(スキー歴はどのくらいですか?→10歳の時以来スキーをしています。)
◎この用法では、キイワードとして"for"(~の間)、"about"(約~の間)、"since"(~以来)がよく使われます。
また、〔現在完了進行形〕と似た形、つまり"been+名詞・形容詞"の形で使う事もあります。
③ He has been a teacher about 30 years. (約30年教師をしている。)
④ She has been sick since last month. (先月以来体調を崩している。)
◆そしてもうひとつ補足しておかねばならない事があります。
動詞の中には意味合い上「進行形にはしない動詞」が存在しますね。例えば"know"、"like・love"、"live"、"have"、"want"などです。
これらの動詞を使う場合には、進行形にはしません。
⑤ I have known her since she was a child. (彼女が子供の時から知っている。)
⑥ How long has he lived in Tokyo?→He has lived here for 5 years.
(何年くらい東京に住んでいますか?→5年間住んでいます。)
※なお、"live"には「暮らす・生きる」と言う意味があって、その意味では「進行形」で言うことも可能です。
⑦ We have been living with this dog for 5 years.(5年間この犬と暮らしてきている。)
A: How long have you been learning tea-ceremony?
(君はもう何年くらい茶道を習っているの?)
B: I have been learning it for 3 years.
(3年間習っているよ。)
A: Well, it means you have been in Japan for 3 years?
(それって、日本に3年いるって事?)
B: No, I have been here only for 1 year.
I learned it for 2 years before I came to Japan.
(違うよ。ここにはまだ1年だけだよ。日本に来る前に2年間習ったんだ。)
最期の"I learned it for 5 years・・・・."の文は、「日本に来る前」の過去の一期間の話で、現在まで継続していませんから普通に〔過去形〕で言います。
この夏休みにスイスに旅行しました。スマートフォンのおかげで電車の乗り継ぎや道探しもスムーズにできましたが、駅の構内で迷った時や切符を買う時、レストランの注文の時などはやはり英会話の必要性をあらためて実感しました。
私ども「吉祥寺MCS英会話スクール」のシニアの生徒様も、この夏はヨーロッパ・アジアへ行かれた方がいらっしゃいました。皆さん「習った単語が役だちました!やっぱり海外旅行は素晴らしい!」とおっしゃっています。今後も多くのシニアの目が海外に向くことを祈ってやみません。