前々回(2021年11月)のこの《シニアお役立ち英会話》コーナーでお伝えしましたように、今回は"anybody"と"everybody"のお話をさせて頂きます。
"anybody"と"everybody"はどちらも「誰でも」と訳す言葉ですが、その違いは"anything"/"everything"の時と同じで、「"everybody"は《誰でも全員・全ての人》であるのに対して、"anything"は《誰でも1人か2人くらい》を指す言葉である」です。【ちなみに"everyone"/"anyone"も全く同じ意味の語ですが、すこしかしこまった言葉です。】
例文を見てみましょう。
① Everybody can use the library. (誰でも〔全員が〕その図書館を利用できる。)
② Anybody can borrow the book. (誰でも〔希望する人は〕その本を借りる事ができる。)
③ I will show it to everybody. (私はそれを誰にでも〔全部の人に〕見せてあげよう。)
④ I will show it to anybody. (私はそれを誰でも〔希望者には〕見せてあげよう。)
⑤ She is kind to everybody. (彼女は誰にでも〔全部の人に〕親切だ。)
⑥ You can bring anybody to the party. (あなたはそのパーティーに誰でも連れて来ていいですよ。)
⑦ Everybody wants to be rich. (誰でもお金持ちになりたい。)
★例えば⑥の例文で"everybody"を使ったら、パーティー会場がパンクしてしまうかもしれませんし、⑤や⑦の例文で"anybody"を使ったらおかしい事はわかりますね。
なお、"everybody"も"everything"と同様に、意味的には「すべて」でも《単数》で扱うということも覚えておきましょう。
A: I think I will send somebody for your new project.
(君の新しいプロジェクトの為に誰か行かせようと思うんだが。)
B: Thanks. Anybody will be OK, if he is smart enough.
(感謝します。誰でも結構です、十分優秀な男なら。)
A: Well, I recommend Jody.
Everybody says he is a computer-expert.
(ではジョディを推薦するよ。誰もが、彼は
コンピューターのエキスパートだって言ってるからね。)
B: Sounds good. I count on him.
(それはいい。彼に期待しますよ。)
"send"は「送る」という意味ですが、「人をやる・遣わす」という意味もあります。"enough"は「十分な」という意味で、修飾する語の前にも後ろにも置く事ができる異色の形容詞です。また、"count on ~ "は「~に期待する」の意味です。
★今年の冬は連日極めつけの寒さですが、「吉祥寺MCS英会話スクール」のすぐ近くの井の頭公園では梅の見頃も間近になりました。
シニアの皆さま、気分転換もかねて「吉祥寺MCS英会話スクール」のシニアクラスをのぞきに来てみて下さい。もちろん「感染」にお気を付けて。