今年の梅雨(rainy season)は、梅雨らしい梅雨ですね。猛暑だった昨年の7月に比べてずっと涼しいのはありがたいのですが、こんなに雨が続くと気持ちがめいってしまいます。野菜の値段も上がり始めているとか。

■This long rain makes me (feel) blue.   (この長雨で、気持ちがめいってしまう。)

 先日、私ども「吉祥寺MCS英会話スクール」のシニアの生徒様から、「どしゃ降りの雨は"It rains cats and dogs."って聞いたことがありますが、どうして猫と犬なんですか?」という質問を受けました。実はこれには定説が無いようなのです。親しいアメリカ人の友人に聞いてもはっきりわからないようでしたし、辞書にあった「北欧地方では、猫が大雨を招き犬が大風を招くという迷信があるため」という説明も、真偽の程が怪しいようです。ただ、このイディオム(熟語)は日本人にはよく知られていて、私も受験生時代に英会話や英文法の教科書に出ていたのをはっきり記憶しています。

 もっとも、当のアメリカ・イギリス人達はあまりこの言い方を使っていないように思います。彼等は、

■It rains heavily. (大雨が降る。/どしゃ降りの雨が降る。)

という、ちょっと味気ない表現をします。【「小雨」の場合には"heavily""lightly"に変えればOKです。】

 また、「どしゃ降り」ではありませんが、言えそうで言えないこんな表現も覚えておくと便利ですよ。

■It rains on and off. (雨が降ったりやんだりする。)

★なお、上に紹介した例文の"It rains""It rained"に変えれば《過去形》「雨が降った」に、"It is raining"に変えれば《現在進行形》「今雨が降っている」になります。また"It has been raining"に変えると、《現在完了(進行形)》の「このところずっと(今も)降っている」のニュアンスになります。

「日々雑感」2019/7月用

 あまりに降り続く雨にちなんで、今回は「雨の話」でした。

 ああ、青空が恋しいですね。

■I'm longing for the blue sky! (私は青空を待ちこがれている。)