今回は、私ども「吉祥寺MCS英会話スクール」のシニアの生徒様からの質問にお答えする内容です。

 私達はよく「もう無理」とか「もうダメ」という言い方をします。この「もう」は、「もう終わった」や「もうお腹が一杯」の「もう」とはニュアンスが違いますね。「もう終わった」の「もう」は「もう既に」の意味で、"already"でいいますが、「もう無理」の「もう」は「もうこれ以上」の意味で、"anymore"を使って表します。この"anymore"が今回のテーマです。

ポイントは"anymore"は《否定文》で使うことです。例文を見てみましょう。

①He is not young anymore.(もう若くない)

②I don't believe you anymore.(もう信じない)

③I am not interested in it anymore.(もう興味がない)

④I can't eat anymore.(もう食べられない)

⑤We can't stand his power-harassment anymore.(もう耐えられない)

⑥She couldn't wait for him anymore.(もう待つことができなかった)

⑦You shouldn't help him anymore.(もう手伝うべきではない)

このように、すべて《否定文》で使います。(なお④の"stand"には「耐える」という意味もあります。)

いずれも「もうこれ以上~ない」の意味で、「もはや~ない」と訳すこともできます。

実は、ひと昔前の英語では、量的に「これ以上多く」の場合は"anymore"時間的に「これ以上長く」の場合は"any longer"を使うのが一般的でしたが、最近はどちらの場合も"anymore"を使うようになってきています。アメリカ英語や口語英語では特に顕著です。

英語も時代とともに変わるということなのでしょう。


A:I can't go out with Jim anymore.

(もうジムとはつきあってられないわ。)

B:What happened?

(何があったの?)

A:Listen! He forgot my birthday! Unbelievable!

(聞いてよ!彼は私の誕生日を忘れたのよ!信じられない!)

B:Oh, That's to bad.

(あら、それはひどいわね。)

A:But I'm OK. I was given this necklace by Paul.

(でもいいわ。ポールにネックレスをもらったから。)

B:Huh? I can't look after you anymore.

(ハァー?もうあなたの面倒は見切れないわ。)


「つきあう」という言い方には色々あります。最もスタンダードで幅広いのは"get along with ~"で、「男女間のつきあい」だと"go out with ~"(本来の意味は「~と出かける」)や、"date ~"(本来の意味は「~とデートする」)を最近ではよく使うようです。

なお余談ですが、上の彼女のように「二股をかけている人」のことは"a two-timer"と言います。

◎She is a two-timer.= She is two-timing.

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