前々回と前回の《お役立ち英会話》で、「~(の状態)になる」の"get+形容詞"と"become+形容詞"のお話しをしました。
もう一度例文で確認しておきましょう。
(1) He got sick.(彼は病気になった。)
(2) He became famous.(彼は有名になった。)
※(1)は「比較的短い時間でその状態になる性質の形容詞」、(2)は「その状態になるのにある程度時間がかかる性質の形容詞」に使われるのでしたね。(但し、その違いはさほど厳密ではなく、個人差やアメリカ/イギリスによる差もありました。)
◆今回は、「~するようになる」つまり次に動詞が来る場合について取り上げてみましょう。この場合は"get"や"become"ではなく、"come to+動詞"という形をとります。例文をあげてみましょう。
① I came to like 'natto' gradually.(納豆がだんだん好きになった。)
② They came to understand the point.(ポイントを理解するようになった。)
③ You will come to realize it.(それを実感するようになるでしょう。)
④ He is coming to speak English fluently.(英語がペラペラに話せるようになりつつある。)
⑤ I have come to believe the rumor.(その噂を信じるようになった。)
⑥ She has come to think he is a nice man.(彼はいい人だと思うようになった。)
★⑤と⑥は〔現在完了形〕を使っていますから、「そして今も信じている/思っている」事がくみ取れます。
もし"came to believe"や"came to think"のように〔過去形〕で言ったら、「その時信じるようになった/思うようになった」事にスポットが当たり、今のことは問題にしていないニュアンスになります。
◆なお、"get to +動詞"で「~するようになる」という使い方もあります。この場合は「自然に~するようになる」のではなく、「自発的・意識的に~するようになる」ニュアンスになるのですが、厳密な違いはなく気にしなくてもよいと思います。
⑦ How did you get to know her?(どうやって知り合ったのですか?)
A:I have come to eat gluten-free food recently.
(最近グルテンフリーの物を食べるようになったの。)
B:Oh, really? Why?
(あら本当?どうして?)
A:Because I believe it can prevent hay-fever.
(それは花粉症を予防してくれるって信じるからよ。)
B:How did you come to believe it?
(どうしてそれを信じるようになったの?)
A:It started when I read somebody's blog.
(ある人のブログを読んだのがキッカケよ。)
B:Does it work on you?
(それは効き目があるの?)
A:Yes! It really works well.
(ええ!本当にすごく効き目があるわよ。)

「効く・効き目がある」は"work (well)"で表現します。
私ども「吉祥寺MCS英会話スクール」のシニアの生徒様の内の2人が、現在グルテンフリーを実行中です。
「朝食のパン食をやめるかどうか」が鍵で、それができたお一人の方はハッキリと効果があるそうです。
この夏休みにオーストラリアのケアンズへ行ってきました。意外なことに、ケアンズでは花粉症に悩む人が多いそうです。原因は一面に広がるサトウキビ畑で、オーストラリア北部はサトウキビの一大生産地。沖縄ではサトウキビは花が咲く前に収穫されてしまうそうですが、オーストラリアでは花の後なのだそうです。その花から飛ぶ大量の花粉で、観光客も季節外れの花粉症に悩まされるようです。
それにしても、オーストラリア人の英語は速くて訛りもあり、聞き取るのに苦労しました。