《現在完了形》は、私ども「吉祥寺MCS英会話スクール」のシニアの生徒様の中でも、キャリアの長い方向きのトピックですが、もうひとつ上級者向けのトピックとして、《使役動詞》というものがあります。

 わかりやすく言うと、「(人)に~させる」という意味を持つ動詞のことで、"have""let""make"の3つがあります。使い方はいずれも

「have/let/make +(人)+動詞」の形になります。【〔to 動詞〕ではなく、いきなり〔動詞〕です。】例文をあげてみましょう。

① I had him go there. /②I let him go there. /③I made him go there.

①も②も③も、意味は「私は彼をそこへ行かせた」で同じなのですが、ビミョーにニュアンスが違いますのでそこを説明させて頂きます。

◆①の"have"は、「彼に頼んでそこへ行ってもらった」ニュアンスで、"I asked him to go there."に近い。

◆②の"let"(過去形も"let")は、「彼にそこへ行かせてあげた」ニュアンスで、「彼自身もそれを望んでいた」雰囲気。

◆③の"make"は、「彼に無理矢理そこへ行かせた」ニュアンスで、「彼自身は望んでいなかった」雰囲気。"I told him to go there."に近い。

 今度はより具体的な例文を紹介してみましょう。

④ I have my wife drive when I drink. (お酒を飲んだ時は、妻に運転してもらう。)

⑤ I will have him pick you up. (彼に車であなたを迎えに行ってもらいましょう。)

⑥ I let her use my umbrella. (彼女に傘を使わせてあげた。)

⑦ Let me introduce myself. (自己紹介させて下さい。)

⑧ My boss made me work overtime. (私に残業をさせた。)

⑨ She made her son go to the barber. (息子に床屋に行かせた。)

 いかがですか?それぞれの文のニュアンスが少しわかって頂けましたか?

 この中で特によく使われるのが、⑦の"Let me ~."(私に~させて下さい。)です。"let"という〔動詞〕で始まっているということは「命令文」ですね。つまり、「私が望んでいることをさせて下さい」という意味で、日常英会話では必須の表現です。"I will ~ .(私は~するつもりです/~しましょう)"とも似ていますが、もっと前向きなニュアンスが込められます。

 余談ですが、インタビューに答える時などに「そうですね~」と前置きすることが多いですね。それを英語で言うと"Let me see."(私に見させて下さい。)です。つまり「ちょっと考えさせて下さい。」と同じ意味で、考えながら言葉を探す時の時間稼ぎとして言っているのです。

 ちなみに"Let me ~.""Let us ~."になると、あの有名な"Let's ~.(一緒に~しましょう)" になります。


A: Could I receive that plan by Friday?

(例の設計図を金曜日までに受け取ることは可能かなぁ。)

B: So soon? OK, I will try. I will have my staff help me.

(そんなにすぐに?オーケー、やってみるよ。スタッフに手伝ってもらうよ。)

A: I'm sorry. The customer needs it quickly.

(申し訳ないね。顧客が急いで必要としているんだ。)

B: OK. I will have somebody bring it on Thursday.

(オーケー。木曜日に誰かに頼んで届けさせるよ。)

A: Thank you. Let me treat you to gorgeous dinner next time.

(ありがとう。今度豪勢な夕食をご馳走させてもらうからさ。)


 "Could I ~ ?""Can I ~ ?"よりも謙虚に頼む時に使います。また「ご馳走する」は"treat (人) to (食べ物)"というパターンで使います。

 ハロウィーンの飾り付けがあちこちで見られた吉祥寺ですが、それもあっという間に終わって、11月3日にはクリスマスイルミネーションの点灯式です。

にぎやかな町を歩いたついでに、「吉祥寺MCS英会話スクール」のシニアクラスをのぞいてみませんか?もちろんご見学・ご体験は無料です。

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