前回の「お役立ち英会話」では、“have to”と“must”の意味・ニュアンスの違いについてお話しましたが、今回はその〔疑問文・否定文〕についても紹介してみたいと思います。
◇まず前回の内容の確認です。どちらも「~しなければならない」という意味ですが、以下の2点で微妙な違いがありましたね。【詳しくは前回のブログ参照】
(1)must は have to よりも強い【主に主語が”I”や”We”の場合】
(2)must は話し手の意志・強制を表し、have to は主体的な必要性や客観的な義務を表す【主に主語が”You”や”He/She”や”They”などの場合】
◆さて、まずは“have to”の〔疑問文・否定文〕です。
① Do I have to leave home so early? (私はそんなに早く家を出なければならないのですか?)
② Did you have to change the plan? (あなたは計画を変更しなければならなかったのですか?)
③ You don’t have to do it right now. (あなたはそれを今すぐにやらなくてもよい。/やることはない。)
④ He doesn’t have to pay for the meal. (彼は食事代を払わなくてもよい。/払うことはない。)
★ここで注意すべき点は、“have to”を③や④のような否定文で使った場合は「~しなくてもよい」とか「~することはない」の意味になることです。つまり「~しなければならないことはない」だから、こうなるわけですね。これと全く同じ意味なのが“don’t need to”(~する必要はない)です。だから入れ替えてもOKです。
◆ところが“must”になると、話は違ってくるのです。
⑤ Must I change the plan? (私は〔絶対に〕計画を変更しなければならないのですか?)
⑥ You mustn’t tell it to him. (あなたは絶対にそれを彼に言ってはなりません!)
⑦ You mustn’t drink when you drive. (運転する時は絶対にお酒を飲んではいけません!)
◎このように〔疑問文〕では「~しなければならないのですか?」の意味は変わりませんが、〔否定文(“mustn’t“はマスントと発音します)〕では、“have to”の〔否定文〕の場合とうって変わって「絶対に~してはならない」という《強い禁止》を表すのです。
★ここでまたもや、私が「吉祥寺MCS英会話スクール」のシニアの生徒様に漏らしているホンネを書かせて頂きます。
“have to”の〔疑問文・否定文〕はとても大切ですが、“must”の 〔疑問文・否定文〕は使わなくてよいと思います。“Must I ~?”は“Do I have to ~?”で十分代用できますし、“mustn’t”で禁止しなくても“Don’t drink ・・・!”【命令文】や“You can’t drink・・・.”で言えばすむからです。
※最後に補足です。最近「マストアイテム(must-item)」という言葉をよく耳にしますね。これは想像通り「必須の物」という意味で、決して和製英語ではありません。さらに”must-see“(必見の)、”must-read“(必読の)、”must-carry“(必携の)などの応用もできますので覚えておくと便利です。
⑧ This is a must-read when you study English. (これは英語を勉強する時の必読の書です。)
A: Do I have to separate the garbage here?
(ここではゴミを分別しなくてはならないのですか?)
B: Yes, of course. Into burnable and unburnable.
And you must put them in the designated garbage-bags.
But you don’t have to put plastic one in them.
(もちろん。可燃ゴミと不燃ゴミにね。それと指定のゴミ袋に
入れなくてはダメよ!でもプラスチックゴミは入れなくてもいいわ。)
A: Oh, it’s confusing.
(ああ、混乱しそうだわ。)
B: Yes. But you will soon get used.
Plus, you mustn’t take out the garbage
other than the designated days.
Because crows are aiming.
(そうね。でもすぐに慣れるわよ。それから指定の日以外に
ゴミを出しちゃ絶対ダメよ!カラスが狙ってるからね。)
A: Oh, I may go crazy.
(ああ、頭が変になりそうだわ。)
「ゴミ」は”trash(紙系のゴミ)”とも言いますが、生ゴミ全般は”garbage“が一般的です。「可燃ゴミ」は”burnable(s)“、「不燃ゴミ」は”unburnable(s)“と言います。(ちなみに「資源ゴミ・再生可能ゴミ」は”recyclable(s)“と言います。)
“designated“は「指定された」。最終行の”may“は「~するかもしれない」という意味です。
4月に入って新しい生活環境を迎える方にとって、市や区によってゴミ出しのルールが少なからず違っているのは、なかなか頭の痛い問題ですね。
でもこれが外国人となると大問題のようです。日本のようにルールの細かい国はありませんので、旅行でなく生活のために日本に来た人達は最初はパニックになるそうです。でもこれが日本の「マスト・ルール」です。「エコ(eco-friendly)」のために慣れて頂きたいところです。
「吉祥寺MCS英会話スクール」は、初めて英会話を習うシニアの方・初心者の方にとっての「マスト・スクール」です。今なら、ご希望があればいつでも新しいクラスでイチからスタートして頂けます。まずはメールかお電話でお問合せ下さいませ。