前回に続いて、もう一回"could"のお話をさせて頂きます。(ここからお読みになる方は、ぜひ前回(3月)のブログからお読み下さい。)

 今回は前回の(2)の意味「~しようと思えばできる/できないことはない」の方にスポットを当ててみたいと思います。

 例文を見ていきましょう。

① I  could  change  my  schedule. 

    (私はスケジュールを変えようと思えば変えられるんだが。/変えられないことはないのだが。〔実際には難しい〕)

② You  could  do  it  by  yourself.

     (あなたはそれを一人でもやれなくはないのだが。)

③ We  could  postpone  the  event.

     (我々はそのイベントを延期しようと思えばできなくはないのだが。)

④ Could  you  help  me?

     (あなたは私を助けようと思えば助けられますか?→私を何とか助けて頂けますか?)

◆さらに、この意味の"could"では、次に"be"がつながる例が非常に多いので注意が必要です。"be"も立派な「動詞」(〈be動詞〉と呼びます)で、「~である」というれっきとした意味を持っていますので、"could  be"は「~であろうと思えばそうであることも可能だ・あり得る」という意味になります。

⑤ It  could  be  OK.     (それはOKでないこともない。)

⑥ The  story  could  be  true.     (その話は本当である可能性もなくはない。)

⑦ You  could  be  right.     (あなたは正しくないことはないのだが。)

※なお、「~であるかもしれない」という意味の表現で、"may  be ~"というのがありますが、"may  be"よりも"could  be"の方が可能性が低くなります。ご参考までに。

⑧ You  may  be  right.  (あなたは正しいかもしれない。)


A: Excuse  me.  Could  you  show  me  the  way  to  the  Old  Town?

     (すみません。旧市街へ行く道を教えて頂けますか?)

B: Sure.  Just  go  straight  down  this  street.

     (ええ。この通りをただまっすぐ行って下さい。)

A: Is  it  walking-distance?

     (徒歩で行ける距離ですか?)

B: You  could  walk.  But  I  recommend  you  to  take  a  taxi.

     (歩こうと思えば歩けなくはないですがね。

   でもタクシーで行くことをお勧めしますよ。)


  外国へ行くと、どこの都市にも「新市街」と「旧市街」があって、たいていは「旧市街」の方が歴史情緒があったり、庶民的なスポットがあったりして魅力的なものです。確かに、東京に来る外国人旅行者の多くは、浅草などの下町に行きたがりますね。「MCS英会話スクール」のある我が町・吉祥寺は「新市街」に当たるのでしょうか?

 一日も早く、世界の人達が自由に旅を楽しめる日常が戻ってきますように。