私ども「吉祥寺MCS英会話スクール」では、4月と5月のレッスンを感染防止対策として休講させて頂きました。その間、一部のクラスではZOOMを使ったオンラインレッスンを実施いたしましたが、それと平行して全てのシニアの生徒様に自宅学習用のプリントを定期的にお送りして、英語から離れないようにお声がけをしておりました。自宅学習用のプリントでは、「以前に勉強した基礎的なおさらい」に主眼を置きましたが、その中で気になったことについて今回は書かせて頂きます。

 今回のテーマは、「吉祥寺の東急デパートでバッグを買った」と言いたい時のような〔場所の重ね方〕です。英会話の初心者に限らず、日本人は日本語の語順で考えて英文を作ってしまいがちですね。しかし、やはりそれはNG!場所を重ねるときのポイントは、《日本語と逆》もしくは《狭い方から先に言う》です

◆I  bought  a  bag  at  Tokyu Department-store  in  Kichojoji.

が正解です。ここで"at""in"のことが気になる方もいらっしゃると思いますので、少し説明しましょう。どちらも「(ドコドコ)で」の「で」に当たる前置詞ですが、"in"は「比較的広い地域・土地や、部屋」に、"at"は「狭い地点や、施設」に使われると一応覚えておいて下さい。【但し、間違って使っても通じます。】

 皆さんの中で、外国に手紙を書いた経験のある方なら、住所を書いた時に(町名)→(都市名)→(州名)→(国名)のように、狭い方から書いたのを思い出すのではないでしょうか。それと同じで、「私は、東京の武蔵野市に住んでいる。」と言う時には、

◆I  live  in  Musashino-city  in  Tokyo.

となります。これをもし、"in  Tokyo  in  Musashino-city"とやってしまうと、東京の事をよく知らない外国人なら、「へぇ、東京は武蔵野市の中にあるのか・・・」と思ってしまいます。【ちなみに、「"in"を2つ重ねて使ってもいいのか?」という疑問をお持ちのシニアの生徒様も結構いらっしゃることに、今回気づきました。もちろん2つでも3つでも重ねて使ってOKです。】

 下の例文も読んでみて下さい。

①Let's  have  a  picnic-lunch  under  the  tree  in  the  park.

     (公園の(中の)木の下で、お弁当を食べましょうよ。)

②She  put  the  key  by  the  tea-cup  on  the  table.

     (彼女は、テーブルの(上の)ティーカップのそばに鍵を置いた。)

③He  is  sitting  in  front  of  the  TV  in  the  living-room.

     (彼は、居間のテレビの前に座っている。)

④There  are  many  fish  in  the  pond  near  my  house.

     (ウチの近所にある池(の中)には、沢山の魚がいる。)

"by""near"は、どちらも「~のそばで」という意味ですが、"by"は「窓のそば(わき)」「門のそば(わき)」のように狭い範囲で、"near"は「駅のそば(近所)」「吉祥寺のそば(近所)」のように地図に描ける範囲の時に使います。


A: Would  you  like  this  with  your  beer?

     I  grew  them  in  the  planter  on  the  balcony.

     (ビールと一緒にこれいかが?ベランダのプランターで育てたの。)

B: Wow,  edamame!  I  love  it!

     (まぁ、枝豆ね!私目がないの!。)

A: I  had  a  good  harvest  this  summer.

     (今年の夏は収穫が良かったのよ。)

B: Did  you  grow  them  from  the  seeds?

     (それは種から育てたの?)

A: Yes. I  buy  the  seeds  at  the  gardening-shop  near  my  house.

     (そうよ。ウチの近所の園芸店で種を買ってるの。)


 枝豆は、いまや大人気の日本料理です。"edamame"と、英語になってしまっているほど。ただしネイティブ達の発音は「イダマミー」とか「イダメィミー」と聞こえますので、少し注意が必要です。