今年もいよいよ押し詰まってきました。毎年この時期になると話題になるのが「今年の流行語大賞」ですね。その有力候補となっている言葉として「GAFA(ガーファ)」があげられています。つい先日、私ども「吉祥寺MCS英会話スクール」のシニアの生徒様からもご質問を受けましたので、簡単に説明させて頂きます。

"GAFA"というのは、"Google""Apple""Facebook""Amazon"の4つの大企業の頭文字を取った造語です。これらの企業は、私たちがインターネットを使って、色々な情報を検索したり("Google")、買い物をしたり("Amazon")、世界中の人達とコミュニケーションを取ったり("Facebook")する時に利用する会社であり、またスマートフォンそのものを作っていたり("Apple")する会社です。つまり、私たちがパソコンやスマートフォンやインターネットの便利さを享受したいと思ったら、必ずと言っていいくらいにお世話になる企業達です。当「吉祥寺MCS英会話スクール」のシニアの生徒様たちに伺ってみても、"Facebook"の利用者こそ多くはいらっしゃらないものの、他の3社はすっかりおなじみの様子。

これらの企業の提供するサービスが世界中の人達に利用されているという事は、その影響力も絶大だという事ですね。私たちがそのサービスを利用した履歴は、企業のマザーコンピュータに蓄積されているわけですし、それをもし悪用しようと思えば、私たち個人個人の興味や買い物の傾向・交友関係などを調べる事だって可能になるでしょう。こうした意味で、今世界で最も影響力のある存在である"GAFA"がマスコミを賑わすのは当然のことだと思います。これは「今年の流行語」などという一過性の話ではなく、今後ますます話題になっていく話にちがいありません。

そして"GAFA"が語られる時に同時に出てくる「プラットフォーマー(Platformer)」という語についても説明させて頂きましょう。「プラットフォーム(platform)」は言うまでもなく、私たちが電車に乗る時の「駅のホーム」の事ですね。【英語を教えている身から言いますと、"platform"を「ホーム」つまり"home"と発音してしまっている日本人の感覚はどうかと思いますけど・・・・まあそれは置いといて】しかしその他にも「足場・基盤」という意味があります。そこから、「インターネットやパソコンやスマートフォンを使う際のサービス基盤を提供している会社」の事を、近年「プラットフォーマー」と呼ぶようになってきたのです。"GAFA"はその代表格で、日本のソニーやゲームソフトの任天堂DeNAなども一応「プラットフォーマー」に分類されます。

"platformer"という単語はまだ紙の辞書には載っていないと思いますが、次の版が出る時にはきっと載せられるでしょう。このようにインターネットの普及に伴って、サービスそのものも、言葉、特に英語もどんどん変わって行きつつあるのです。

余談ですが、駅で迷っている外国人に「5番ホームへ行って下さい。」と言いたい時に、"Go to home 5."だけはやめましょう。正しくは、

"Go to track 5." もしくは "Go to platform 5." です。"5"は単に"five"でもいいですし、"ナンバー・ファイブ"と言ってもOKです。