今回は、私ども「吉祥寺MCS英会話スクール」のシニアの生徒様がよく間違える「驚いた・ビックリした」の言い方について、基本のお話をしたいと思います。使う動詞は有名な"surprise"(サプライズ)ですが、意味に注意しなくてはいけません。その意味は「驚かせる・ビックリさせる」であって、「驚く・ビックリする」ではないのです。
「驚く・ビックリする」という行為(?)は、「食べる"eat"」や「行く"go"」と違って、「自発的にそうしようと思って行う」行為ではありませんね。つまり、「よし、これから食べよう・行こう。」という事はあっても、「よし、これから驚こう。」というのは不可能な話です。なので"surprise"という動詞には「驚く・ビックリする」という意味がないのです。
◆それでは「自分が驚いた・ビックリした」時はどうすればいいのでしょうか?
そうです。中学校の時に習った《受け身/受動態》を使って、「私は~させられた」と言えば良いわけです。
《受け身/受動態》のスタイルは〔Be動詞+動詞の過去分詞形〕で、「過去分詞形」の多くは「過去形」と同じですから、"surprise"の「過去分詞形」は"surprised"です。
①I was surprised at(by) her performance./surprised to see her performance.
(私は彼女の演技に/彼女の演技を見て、驚かされた[驚いた]。)
②We are always surprised at(by) his words.
(我々は、彼の言葉にはいつも驚かされる[驚く]。)
③They were surprised at(by) the news./to hear the news.
(彼等はそのニュースに/そのニュースを聞いて、驚かされた[驚いた]。)
◆「何に驚いたのか」、「何をして驚いたのか」をプラスしたい時は、"at"か"by"、もしくは"to+動詞"を後ろに置いて下さい。
※但し、当スクールのシニアの生徒様の多くが間違えてしまう"I surprised."「私は驚かせた。」でも、外国人はちゃんとわかってくれますので誤解は生じませんが・・・・・
そしてもう一つ。この「驚かせる・ビックリさせる」を《受け身/受動態》にしないで使う方法もあります。ネイティブがよく使う言い方です。
④Her performance surprised me. (彼女の演技は私を驚かせた。)
A: I went to Sendai to see the Triumphal-parade of Hanyu Yuzuru.
(私、羽生結弦の凱旋パレードを見に仙台に行ったの。)
B: Oh, that Gold-medalist!? How was it?
(ああ、あの金メダルの?どうだった?)
A: I was surprised at the audience's good manners.
(観衆のマナーが良いのに驚いちゃったわ。)
B: Oh, I'm not so surprised. That's Japan!
(あら、私はそんなに驚かないわ。それが「日本」よ!)
新聞に寄れば、4月22日(日)に仙台で開催された「羽生結弦・凱旋パレード」には、10万人以上の観衆が集まったそうです。終了後に出たゴミは、90リットルのゴミ袋がたったの6袋分だけだったと聞いて、ビックリしました。まさに、"I was very much surprised to hear the news!!"
ちなみに、"surprised"よりも驚きの程度が大きい場合には"amazed"を使う事も覚えておきましょう。
ゴールデンウィークも後半に入りました。吉祥寺は連日大賑わいですが、人混みを嫌う賢いシニア層の比率は高くありません。新緑のさわやかなこの季節、連休明けにはぜひ「吉祥寺MCS英会話スクール」シニア英会話クラスへのご見学に足をお運び下さい。中央線・京王井の頭線「吉祥寺」駅から歩いて3分です。