私共「吉祥寺MCS英会話スクール」のシニアの生徒様からよく受ける質問に、
"I want (to)""I would like (to)"の違いは何ですか?」というのがあります。

今回は、この場を借りてご説明させて頂きましょう。

 初心者の方のためにわかりやすく言えば、"I want (to)"はストレートに「私は~が欲しい(したい)」

"I would like (to)"「私は〔できれば〕~が欲しい(したい)のですが」ということになると思います。

人間誰でも、「欲しい」という言葉を使うのはちょっとはばかられるものですね。特に大人であればなおさらでしょう。そんな場合に、欲望むき出しの"I want (to)"を使うのをひかえて"I would like (to)"を使います。

 では具体的にどのような場面で使い分ければいいのでしょうか?目安は3つあります。

A.家族や親しい友達と交わすカジュアルな会話では"I want (to)"でも構わない
 お店やホテル、商談などのフォーマルな会話では"I would like (to)"が望ましい

I want〔to buy〕a new bicycle. (僕は新しい自転車が欲しい〔買いたい〕。)

I would like〔to drink〕(some) coffee. (私はコーヒーが欲しい〔飲みたい〕のですが。)

B.「自分だけで解決する希望」は"I want (to)"でよい
 「相手の理解や協力が必要な希望」は"I would like (to)"が望ましい

I want many friends. (私は沢山の友達が欲しい。)

I want to lose weight by this summer. (今年の夏までにやせたい。)

I would like your advice. (私はあなたの助言が頂きたいのですが。)

I would like to meet you tomorrow. (私は明日あなたにお会いしたいのですが。)

C.疑問文で「欲しいですか?/したいですか?」と言うのが失礼になる時は
 "Do you want (to)~?"は避けて"Would you like (to)~?"を使う 

Would you like (some) coffee? (コーヒーはいかがですか?)

Would you like to try this on? (これを試着されてはいかがですか?)

"Would you like (to)~?"を「いかがですか?」と訳すのは、「欲しい(したい)ですか?」を相手に失礼のないように伝えるための《和訳上のテクニック》だったのです。

 余談ですが、ラブソングでよく出てくる"I want you."は、「君が欲しい!」という強い欲求を表しているのであって、これが"I would like you."では相手の心はつかめません。

I want to marry you! (君と〔どうしても〕結婚したいんだ!)

 但し、以上の説明はあくまでも理屈の話です。Cのような疑問文で使う例は大切ですが、AやBのような例ではさほど神経質になる事はないと、私はシニアの、特に初級クラスの生徒様にはお伝えしています。要は「欲求をストレートに伝えるか?オブラートにくるんで伝えるか?」の違いなのです。


A: What would you like?
(何がよろしいでしょうか?)

B: I'd like this clubhouse-sandwich and coffee.
(このクラブハウスサンドイッチとコーヒーを頂きたいのですが。)

A: Certainly.
(かしこまりました。)

B: Excuse me. I want coffee right now. I'm very thirsty.
(すみません。コーヒーは今すぐ欲しいです。喉がからからなので。)

A: I see.
(わかりました。)


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