アメリカの大統領ミスター・トランプ(Mr.Trump)が4月29日に就任100日を迎えるそうです。さすがに最近では、当・吉祥寺MCS英会話スクールのシニアの生徒様の口からトランプ氏の話題が飛び出すことは減ってきましたが、彼の存在感は相変わらず他を圧倒していますね。今日は、就任100日にちなんで、"trump"という英単語について書かせて頂きます。

 "trump"はあのカードゲームの「トランプ」と同じスペルです。ところが意味は大違い。ゲームの「トランプ」は英語で"cards"といい、「トランプをする」は"play cards"といいます。一方、本来の"trump"は「切り札・奥の手」という意味で、"play a trump"といえば「切り札を切る/奥の手を使う」の意味になります。ですから「私達は楽しくトランプをした。」を"We enjoyed playing a trump."と言うとまずいことになってしまいます。

 さらに"trump"には動詞もあって、意味は「切り札で勝つ/やっつける」です。そういえば、トランプ大統領の反移民政策に対して、"Love trumps hate."と書かれたプラカードやTシャツをテレビニュースで見かけました。これは、「愛はヘイト(憎しみ)をやっつける/憎しみに勝つ」という意味なのです。

 芸名やペンネームでないその人の本名の苗字(last nameまたはfamily nameと言います)が、別の英単語になる例はよくありますが、ほとんどの場合は名詞で、動詞になる例は多くないと思います。

 果たしてトランプ氏はアメリカの「切り札」となる偉大な大統領になるでしょうか。その答えが出るのは、まだまだ先のことです。 

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