前回の「ありがとう」に続いて、今回はそのリアクション(返し方)である「どういたしまして」について考えてみましょう。色々な言い方がありますので、ひとつひとつ、本来の英文の意味を考えながら検証してみたいと思います。

You  are  welcome.

 おそらくこれが日本人には最も知られた言い方でしょう。本来の意味は「貴方は歓迎です。」で、つまり「いつでも、どうぞ。」という感じです。丁寧でオールラウンドに使えるように思われますが、プレゼントをあげた相手からお礼を言われた時にはイマイチです。なぜなら、「いつでもまたあげますよ。」と伝わってしまうからです。

(It's)  my  pleasure.

 好感度の高いていねいな表現。本来の意味は「それは私の喜びです。」、つまり「そうする事が私の喜びなのです」という意味です。ペンを貸してあげたとか、ささいな事に使うのは少し変かもしれませんね。

Don't  mention  it.

 "mention"というのは、動詞で「言及する」という意味。つまり本来は「その事には触れないで下さい。」ということ。カジュアルな表現で、プレゼントをあげた相手からのお礼には、②と同じく使えますが、こちらの方がくだけています。ただ、お客様へのサービスのお礼に対してはふさわしくありません。

Not  at  all.

 本来「全然。」という意味の英語で、「(そんなの)全然いいんですよ。/とんでもない。」といった感じ。使い道は③とほぼ同じです。

No  problem.

 アメリカ人がよく使うので、私達にもなじみの多い言い方です。かなりくだけた言い方で、本来は「問題ありません。」の意味なので、かしこまった場面には使いません。

That's  all  right./OK.

 これもくだけています。本来は「それは結構ですよ。/いいんですよ。」の意味。


 このように、もともとの文の意味を理解しておく事で使うT.P.O.もわかってくるのではないでしょうか。また最近ではAny  time.「いつでも(どうぞ)。」という気さくな表現も聞かれます。

 なお、①と②以外は、"I'm  sorry."(ごめんなさい。)の返答としても使えますので、その事も頭に入れておきましょう


A: Thank  you  very  much  for  your  good  advice!

      (良いアドバイスをどうもありがとう。) 

  

B: Don't  mention  it.

      (どういたしまして。/その事なら言わなくていいよ。)

A: Everything  went  well  thanks  to  it.

      (おかげですべてうまく行ったわ。)

B: Any  time.

      (どういたしまして。/いつでもまたどうぞ。)

 吉祥寺「MCS英会話スクール」に通って下さっているシニア・中高年層の方には、②をお勧めしています。これが一番エレガントな感じがすると思いませんか? エレガントな英会話シニアにご関心のある方は、Any  time「いつでも」、You  are  welcome「大歓迎」です!少しだけ勇気を出して、お問い合せ下さい。まずは無料見学から。

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